短歌log04
消えていく鈍色の缶つみ重ね 年老いた猫は食欲の秋
ひゅうひゅうと奏でるものはヤカンなり 音楽会は今日も盛況
秋となり衣をかえる時期がきた ひとふさ、ふたふさ 抜けるその毛
黙々と縫いてゆくなりぬいぐるみ ただひとときの勢いとノリ
さらさらとすり抜ける君、雪の花 黄昏に染む恨めしい今
初雪は気づけばそこにあるものよ 進学先でようやく知った
君はもう雪溶けの中消えていた 無駄になったな折り畳み傘
あなたにも見せてあげよう雪の花 顕微鏡とは野暮なものだね
雪ふわり、初めて君と手をつなぐ からむ指先が熱をはらむ
水面より底に沈んでいたいなあ あたたかな泥の中で眠る
徒然なる歌集 功刀攸 @trumeibe_yuu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。徒然なる歌集の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます