短歌log03

どしゃどしゃ突然の雨ざあざあざ フロントガラスを覆うカーテン


狐さん今日はどこで嫁入りか 嗚呼、しばし待てもうすぐ通る


しなやかに枝ゆする日々、春待ちて 幾度目かの月と出会う今


雪どけに、つぼみ増やせど来ぬ人よ 去りゆく想いはどこへ向かう


すやすやり、猫とともに夢を見る 走る君と追いつけぬ私


ざあざあと風通るみち、駆ける音 姿の見えぬあの子はどこへ


遅刻かな。起き上がりて夢と知る もう一度寝て気づけば真昼


宙の下、気づけばいつも夢の中 ああ我々はウチュウジンだ


ただ心なく車を走らせていると 一人ぼっちになったようだわ


丸くなり暖をとる猫そこらじゅう あの中に入って夢を見たい

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