剛志駅

 


こんな夢を見た。


 世界の見え方がおかしい。


 もしかしたらきっと俺はおかしくなってしまったんだろうか?


 駅の中を走っている。 後ろで誰かが叫び声をあげて、俺にしがみついている。


 女が私を隠し撮りしたとしがみついて携帯をみせろと言ってくる。


 そんな女を後ろにいた男がナイフで刺した。


 ここは剛志駅です。 小さな用水路?川に囲まれた駅で三人の駅員に道を聞いたら、こう答えた。


 知っている駅名だ。 だがその駅ではないことは確かだ。


 この道をまっすぐです。 道を進んでも目的地にはつかない?


 いつになったら帰ることが出来るのだろう?


この……悪夢から。


早く家に帰らないと……でも頭が痛い、右目と左目で見えている世界が違う。


あいも変わらず女は血塗れで、携帯をみせろと追いかけてくるし、そんな女を男が奇声をあげて刺し続けている。


周りの奴らは何もしない。


ただ見てるだけだ。知らない駅の中で俺は立ち尽くしている。

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