あの頃が、戻って来さえしたなら。


巧いって

なんだよそこから一番遠くで

うたをうたってきたんじゃないのか


ひとなみの

望みかき分けビビってる

ひとりちがって 帰りたくなる


青鬼の

絶滅危惧して世の中に

偽悪を晒した 気高い少女の


キツイ眼で

睨みつけたら ゴメンナサイ

でも 私のナニカを踏みつけたからだよ


星空に

放り出された人魚達

ホンキートンクで安酒かわそう


時は過ぎ

読めない白い無地パズル

最後のピースが見つからなくなる


偽悪見せ

噂の姿で死んだから

最後のページになにも書けない


あの時が

戻って来るほど笑えたら

なにがあってもかまわないのに










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