星もほしくない


ほしくない

夜空に広がる星の帯

あなた以外は なにもいらない


正しさの

認められなさかげんには

もういい加減あたまもむかつく


べっつにね

東京なんて憧れない ただ

銀座へ行って なう とはいいたい


夢がある

小春日和のここ大阪で

ふこうをカチ割り充実したい


意味もない

うわっ滑りの美辞麗句

ヘドロのようにあなたに纏うよ


今は亡き

師匠にまだだといわれていたっけ

いつになったら 目ざめるんだろう


貴女には

大事なものがふたつあり

信者の私と よこしまな恋


ほしくない

夜空に広がる星の海

なんにもいらないなんにもいらない



なにもいらないといっても、

生きて行かなければならないわけで、

誰かに頭を下げる時もあり、

悔しさに頭クラクラすることもあり、

その無惨さに吐き気を覚えることもある。

生きて行くことが、

いつまでもこんなもんなんて、

辛い、辛いのですよ、

救いがないのですよ。


でも、そんな中、

楽しみにしていることもあります。

強いていうなら、

感動する作品を観たい、っていう

まぁ、受け身な望みではあるのですが。

涙流して観た作品の数々が、

ぼくに与えてくれた感動が、

いまのぼくの心を作り上げてくれている

ものですから。


このうたの題名が

「星もほしくない」

なのは、その通りで、

星でさえほしくないぼくに、

ほしいものなんて、ある訳がないのに。

生きて、

生き続けなければならない

理由は、それなのでしょうね。

ほかに、思い浮かばない。

なにひとつ、想いつきさえしない。

なら、それを理由に、

生きて行かなければ、駄目でしょう?


うおーん、


夜の大阪駅で、

凍りつく星達と三日月とぼくと、

三者三様あきらかな嘘と悲しみと愚かさを

この胸にたいらに飼い慣らし、


うおーん、


生きて行くためには、

叫ばなければ、駄目でしょう?


うおーん。


生きて行くためには、

すくなくとも三度は、


叫ばなければ、駄目でしょう?


ええ、そうでしょうよ。

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