#16 記憶と秘密

奏音と私は幼馴染だ。

彼の事は基本何でも知っている。

彼と出会ったのは確か7歳のころ。

不気味な裏路地で出会った。

あの時は確か彼が‟あいつ”に追いかけられてた。‟あいつ”に殺されかけてた。

‟あいつ”はなにかって?

私にもわからない。

でも分かっているのは「MADMAN」という組織がかかわっていることだ。

彼は私と出会ったときの記憶がない。

きっとトラウマに待っているのだろう。





私には彼にも言っていない秘密がある。

私は周りの人より嗅覚が優れている。

そして一度嗅いだ匂いは忘れない。

「結城魁人」が来たとき私はあの路地裏で嗅いだ匂いと同じ匂いがした。

「こいつは危険だ。」そう思った。

でも彼はあいつと仲がいい。

「引き剥がさないと......。」

そう思っているうちに彼は不登校になった。

そして「結城魁人」いや「結城佳那」も同じ時期に不登校になった。

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