第33話
立ち上がった紘之助は、無言でアルフォンソの頭を
「痛いじゃないですか〜、私はストラーナと違って
「お前がいきなり踊りながら現れれば、
どうやら大丈夫らしいと燈吾が安心したところで、頭を
「あ、こちらそろそろ準備が整います。はい、お願い致します~。皆さん
予想を上回る内容のやり取りが為されて、紘之助も他の喰闇鬼一族も目を丸くしている。彼等の
「…アル、どういう事だ」
「今日、紘之助さん達が戦ってくれた事に対する〝お
そう言って
「私を、そなたのセカイに連れて行ってくれるのか?」
「どうやらその願い、叶えて差し上げることは出来そうでございます。しかし─本当に
燈吾は、ハッとして人々のほうを見た。それから夜空を仰いで、記憶を
「父上、兄上、
長くはない言葉に、どれだけの想いが込められているのか、燈一郎には伝わってくるものがあった。立ち上がり、息子としっかり視線を合わせると、一つ頷いた。兄や家臣、里の人々も穏やかな笑みを浮かべている。
「行くが
「─はいっ」
涙を
「さて、心の準備はできたか?」
その場にいる全員が声のしたほうを向くと、そこには、ふんだんにフリルがあしらわれた
.
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