第17話
その
本当に聞かなければならないのか、しかし聞かなければ家臣たちがこれから先、彼等を受け入れることは難しいだろう、だが自分が質問することで彼等と、紘之助と離れなければならない事になってしまったら、この心は耐えられるのかと自問自答を繰り返していた燈吾。
「紘之助、そなた
その言葉に、紘之助は庭で
「我等…私と夜之助は、殺しの一族に
嘘はなかった、ただ隠していたことがあっただけ、それは今いる里の人間達にとっては問題ではなかった、むしろ更に力強い。数時間前に見た、あの光景はまさに殺しを極めた者のソレだった
「鬼か…確かに、あの様子は鬼のようだった。しかし藤丸は…」
「藤丸は、双子の弟でございます。私が
(紘之助さん、いつ話すのかなぁ…いまの気持ちは分かりますけど)
「なるほど…そんな事になってきている訳ですね」
「どうだ」
「最高です、それだけ手に入るなら、対価としては余りある程です、
「それは助かる、では
二人は笑いを浮かべながら、盃を掲げた。紘之助の
スッカリ酔いが
「…起きているのだろう?」
ゆっくりと起き上がった紘之助の目に
「い、
突然、紘之助は燈吾に
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