第12話
それから更に一週間が
今や彼等からひっそり遠ざかろうとするのは、藤丸を殺した三人の下忍と、藤丸暗殺を
紘之助と夜之助がこの里に現れるまで、巫女は
(-どうすればいいの…どうすれば…)
彼女は、ただ
ところが、いざ箱を開けてみれば何という事か、優秀で人望が
彼等がいようと関係ないと考え、最初は人前に出ようとしていた薫子だったが、いざ
巫女は、まさか藤丸を
不安で不安で、モヤモヤとした気持ちを解消できないまま迎えたとある晴れた日の昼、ついに巫女の身に恐怖が降り掛かる。聞覚えのある声がして、思わず
「巫女殿、
その場を後にして、近くの山にある大木の
『おや?そろそろですか?』
「そうだな、近いうちに里近くへ入ってくれ、くれぐれも静かにな」
アルフォンソがクスクスと笑っている様子が伝わってきて、紘之助の頭にはストラーナの笑顔が浮かんだ。
「次に
『…あはっははっ、かしこまりました〜』
今度は、明確に声を上げて笑うアルフォンソの返事を聞いて通話を終えると、紘之助は燈吾のいる屋敷に向かって
.
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