第11話
「紘之助、頼みがある」
「
「お前の
燈吾の素直な気持ちに、紘之助は瞬きの
「…では、燈吾様が
「分かった」
彼にとって兄は、
(
夜之助と共に燈吾の部屋を出た紘之助は、[体術]と言われたことに頭を悩ませていた。
実力で
(-対価、対価、ん?あぁ、良いのがあったな、そういえば)
ポンッと拳を手のひらに打ち付けると、紘之助は異世界連絡用機器から知人の一人であり協定を結んでいる者に連絡をいれた。
『アルフォンソでございます』
「一つ頼まれてくれ-」
数分話したのち機器をオフにして、たぶん何とかなる、と一息つくとやっと布団で横になった。次の日には燈吾が言っていた通り、夜之助は彼の側仕えとなり、紘之助は家臣の仲間入りを果たした。お役目がきちんと務まるのかという心配の声はあがったが、一週間ほど様子を見ていてくれという燈吾の言葉で、一応の了解を得られた。
その日から夜之助は、進んで燈吾の口から紘之助の前世、藤丸の話を聞き、時には紘之助の話を差し
夜之助の評判は、
.
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