武道と武術

 武道の道は「人間道」の道

 利己的結果を求めるは「外道」


 武道は武術を通じて人間道を学ぶのが主


 人間道とは自他共楽 自他共栄を目指し、主体を保ちつつも(社会的責任を保てる存在)利他的な行動を行える者になる為の道です。これは誰かに強制されて得られる様な安易な道ではありません。


 武術では、その目的は様々であり自由です。

 だから武道の方が凄いということはありません。


 単に武道は人間道を学ぶという部分を大きく掲げているに過ぎません。

 然し乍ら武道と銘打った場合は人間道を無視できなくなります。


 要するに武道を掲げた途端、武術に「人間道」を加えざるを得ない状況になります。


 武術→武道となると「非人道的な技術」を捨てる結果となります(確実に)

 一方で

 武道→武術となると「人間道」を捨てる事もあります(無頼です)


 例えば相撲には土俵がありますが、

 土俵の「下へ落とす」のが主ではなく、

 土俵の「外へ出す」のが主です。

 もし土俵を「あれは崖だ」という設定にし、

「崖下へ落とす」のが主とした場合、武道的にはとんでも無いわけです。そういった基本的なことを知らずに武道と言えばかなり恥です。


「だって外に落とした方が面白いじゃないですか!」っていうのは奴隷剣闘士を殺し合わせて喜ぶ「外道」の論理です。

 だから武道としては認めるわけにいきません。

 いつか大きなしっぺ返しが来ます。


 誤解のある入り口は害悪ですよ。

 別に堅苦しいことを言いたいわけじゃないんです。

 でも明らかに違うものは害があります。


 勿論武術にルールを入れたら武術じゃなくなります。

 じゃぁ何かというと其れは単に競技です。

 然し乍ら競技と武道は共存出来ます。何故ならルールに「人間道」を盛り込めば良いからです。

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