風の道
あてもなく ふらりと歩き出す
目的は無く 行き先も無く
辿り着く先の景色も分からないまま
ただ風だけを頼りに
きっかけが何だったのかなんて
覚えていないし分からない
ふと、気づけば日常のサイクルから
一歩、踏み出していただけ
誘われるままに そぞろ歩けば
機械的に流れていく時間は
歩みに合わせて変化するものなのだと
気づいて
少しだけ愉しくなる気分が
立ち止まるなと背中を押した
どこまでも行けそうな青空のもと
軽くなっていく 心と足取り
振り向かずにいこう このまま
柵も何もかもを忘れて
歩む先へと吹き抜けていく
風のままに
ゆったりと……
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