臨戦態勢

感情の嵐は生々しく

自らを引き裂き周囲すら引き裂く

血飛沫を受けてなお

言葉の刃は止まらない


傷つきボロボロになり果てて

ようやく流す涙は

もう色すら判別できない

そうならないと泣けないのだと

愚かしくておかしくなる


おまえは強いからと

何も知りもせずに吐き捨てた

その喉笛を咬み切ってやりたい

傲慢さごと咬み砕いてやりたい


荒れ狂う感情全てをぶつけずに

これでも踏み留まったのだ

ぶつけていいなら今頃

あんたは死体になっていただろう

ボロボロのね


両刃の刃を研ぎ清ませて

待っている

あたしの命もろとも

あんたの息の根止める時期とき






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