生きる痛みを愛して

赦されたい訳ではないのです私は

誰かに理解され共感されることで

赦された気になりたいのではなく

むしろ断罪されても構わないほど

このいたみに生きたいと切望している

愚かで憐れでひたむきな罪人です


贖罪が生きる証であるというなら

一生を贖罪に費やして生きたいと

いたみを歌い続けて生きたいと願って

不器用なまでの愚直さでひたすら

声の限りに囀ずる鳥のようにただ

私は詩を綴り続けて生きるのです


胸に抱くこの痛みを喪わないよう

誰にも奪われないよう隠しながら

じくじくと血を流し続ける祈りに

何処までも似た痛みを愛しながら

私が私で在り続ける為の痛みだと

生きる為の痛みだと主張し続けて


赦されたい訳ではなく愛されたい

生命いのちの痛みごと愛されたいのです

ただ受け入れて在るがままの私を

赦すのでも癒すのでもなく愛して

痛みごと私の体を抱き締めていて

いつか朽ちて痛みすら無くすまで



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