バラードが聴こえる

忘れてしまえる過去なんてない

辛く悲しければ余計に

消したいと望むほど鮮やかに

刻まれていくものなのだから


あなたとの思い出を辿れば

幸せなシーンしか浮かばないのは

愛し合いながらも傷つけあった

心が辛いからなのだと思う


後悔はないとは言えないけれど

幕を引いたのは間違いじゃなかった

そう思えるようになるまで

自分を責め続けていたけれど


あの時、手を離して

驚いたようなあなたへ向けた

最高の笑顔は

嘘じゃなかったんだよ


言葉にならなかったありがとうを

今も言の葉に乗せようとしてる

一生、詩い続けるうたは

あなたに届くことはないけれど…




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