名残雪

三寒四温を繰り返し

春へと移り行く季節


冬は別れを惜しむように

名残雪を降らせる


それは温み始めた大地に

触れる間もなく溶ける雪


まるで学舎を巣立ち行く

君たちを送る紙吹雪


祝福のように風に舞う

笑いながら去っていく


ああ、青春の残像に

我知らず吐息する名残雪




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