日常の裏側

平穏な日々に感謝しながら

どこか虚ろな心を見つめる

満たされはしないのだろう

どんなに愛されたとしても


天空を行く月と同じように

愛が照らす日々は輝いても

満ちては欠けていく宿業さだめ

憂いは不実のせいではなく


完全なるまどかを知らぬ身の

永劫の欠落をどうか赦して

貴方は何も悪くないのです

私が悪いだけなのですから


密やかな呟きは笑みに隠し

獰猛な飢餓感を偽りながら

平穏な日々に流されていく

どこかが欠けた心を抱いて


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