それが間違いだとしても
喜怒哀楽が出せず、体内深くに降り積もり続ける感情は
手の施しようもないほどに澱んで
悪臭を放ちながら発酵し腐り続け
吐き出さなければ破裂するという限界に達していた
詩にすることを授業で教えられた
心を書けと、感じたことを書くのだと、教わった瞬間
嘔吐するように止めどなく溢れ出し始めた
醜く歪に捻れた感情は、煮えたぎった負を撒き散らす
救いようがない呪詛の羅列
誰にも見せられない、読ませられない汚物のような詩を
それでも、書かずにはいられなかった
目を覆う醜悪さに泣きながらも、書くことで澱を排出し
すべてを浄化したいと願っていた
腐敗した感情も、自分の存在も、何もかもを消したいと
呪いのような祈りと共に
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