バタバタと毎日は過ぎて、

家に帰っては眠るだけの日々が続く。



気がつけば、

悲しみと向き合う暇はなくなっていた。



疲れが残った頭で、

これが大人か、とぼんやり思った。


こうやって人生は

あっというまに終わっていくのか。




今でも悲しみは、

気まぐれにふと現れるが、


今の私はそれをただ、眺めて見送る。



断ち切れるものじゃない。

断ち切ったりしない。



いつだって頭の片隅に、心のどこかに

君は居る。



君に振り回されて、

どうしようもなくなることもあるけれど、



君が現れる度、優しく見守ろう。



君も立派な

私の一部だから。

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私と悲しい 弱音 @yowane625

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