夢
葬式に集まった親戚に
祖母は嬉しそうに姉と妹の話をした。
姉は有名大学を出て有名企業のエンジニア
妹は音楽で賞を取り音楽推薦で大学入学予定
底辺大学を卒業したフリーターの私の話なんて、するわけがない。
そんなことはわかっていた事だ。祖母を責める気持ちは微塵もないけれど、私の居場所はあっという間になくなった。
部屋の隅であまり話さない私を気遣った親戚が何度か話しかけに来たが、にっこり愛想笑いをして追い払った。
あの日の私は
人生で一番無価値だった。
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