気がつけば、学生生活のほとんどが終わり

友達はみんな真っ黒になっていた。


黒々と光った髪、

黒くて窮屈そうなスーツに靴と鞄、

顔には笑顔を貼り付けて。


偉そうな年配の男たちに値踏みされる毎日に、歯を食いしばって立ち向かっていた。


私はそれを、

ただぼんやり眺めていた。


まるで別の世界の出来事のように、

呑気に頬杖をついて。


そしてみんなあっという間に

いなくなった。



私はどうしようか。



そうぼんやり考え始めた頃にはもう

木の葉が散っていた。

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