017:A=B、同時にA≠B
「A=B、同時にA≠Bなものとは何か」
「ちょっと何を言っているのか分からない」
「文字通りの意味ですよ」
「……つまり?」
「この文章は一行目だが
この文章は一行目ではない、みたいなのです」
「んんん⁉︎」
「もっと分かりやすく言えば『人口の半分は男だが、人口の半分は男じゃない』とか『世界の半分は北半球だが、世界の半分は北半球じゃない』みたいなのですよ」
「ああ、はいはいはい。なるほどね。なんとなくだけど、君の言わんとすることはわかったよ」
「その理解力の速さ、ほんとにいつも助かってます」
「要するに『日本語=Japanese、日本語≠Japanese』ってことだよね。
日本語は英訳でJapaneseだけど、Japaneseは日本語じゃなくて英語、みたいな感じで」
「少しややこしいですけど、その認識で問題ないです。
他にも『
「ほお、なかなか面白いね」
「ちょっとした応用で、
更には『ここで
「だんだん混乱してきたけれど、実に高度な言葉遊びだ」
「先生も何かないんですか?」
「そうだねぇ、『愛は言葉だが、愛は言葉じゃない』ってのはどうだい?」
「素敵!」
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