opening2 はじまり
あっという間に学校は終わり、
いつも通り、結と帰宅した。
今日はちょうど付き合い始めて半年だった。記念日には毎回、どちらかの家に行くことになっており、今回は結の家に行くことになった。
「おじゃましーす…」
相変わらず結の家は綺麗だ。
結の部屋は二階にあり、そこへ向かう際の階段ですら髪の毛1本と落ちていない。部屋に入ると相変わらず人形だらけ。女の子の部屋という感じだ。カバンを置いて座り、スマホを取り出しいつものように話してた。
Twitterを開こうと思うと、何故か見覚えのないアプリが存在した。
「リピゲー?なんだこれ…?」
俺が声を漏らすと、結が画面をのぞきこんだ。
「なんかのゲームじゃないの?てか涼太が入れなきゃ誰が入れるのよ。」
確かにパスワードも付けてるし、親も今頃そんな管理はしない。
「そうだけど…全く入れた覚えてないんだよ…。」
「寝ぼけてたんじゃないの?」
「流石に覚えてるだろ。」
うーん…。ま、いいや。放置してTwitter見よ。
ん?タイムラインも俺と同じ状態の奴らばっかじゃねーか!それもみんなリピゲー…。こんな偶然普通ないだろ。
「ねえ、涼太…。これ…。」
結がスマホを見せてきた。画面には同じくリピゲーと名乗るアプリがあった。
どういうことだよ…。
「ちょっと私、調べてみるね。」
「おう、頼んだ。」
なんだよ…。流石に気持ち悪いわ。
一体誰がどうやって入れたんだよ。
「あ、あった!Repeat Life Game !!略してリピゲーみたいね。レビューは…ひとつもないわ。アプリ説明には''ハラハラドキドキ、楽しい冒険ができます♪''って書いてる…。」
Repeat Life Game !!…か。
聞いたこともねぇな。
「涼太、一回やってみようよ!なんか面白そうじゃない?」
んー…まぁ危険とかじゃなさそうだけど…レビューは無いからなぁ。
「いいじゃん!どーせRPGとかでしょ!!面白くなかったらやめればいいし!」
「確かにそうだな。やるだけやってみるか。」
「そうこなくちゃね!」
俺はこの時、このゲームを始めなかったら。ちゃんとルールを聞いてたら…。あんなことにはなってなかったんだ…。なんて、この頃の俺はまだ知らない。
Repeat Life Game !! ぱる。 @paru110703
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