Repeat Life Game !!
ぱる。
opening 最後の青春
めんどくさいから、適当に返事をする__。誰だってあると思うんだ。もしも、あの時。説明をしっかり聞いていたら。俺だけじゃない。何万人もの人が、大事なものを失うことはなかったんだ。
「んー…まぶし…。」
ピピピピピッと目覚ましが鳴り、俺は目が覚めた。部屋には窓から日が照らされ、4月初旬。とても暖かく心地がいい。
いつも通り、朝6時に起き、学校の準備を済ますと、30分間テレビを見たり、予習をしたりと自由な時間を過ごす。特技とか趣味とかは特にないし、クラスメイトAのような存在。そんな俺の名前は中野 涼太。高校二年生だ。名前も至って普通。そんな俺にも、彼女はいた。名前は福谷 結。学年で1番モテると言っても他言ではないと思う。勉強はできるし、友達も多い。運動は…触れないでおこう。運動は除いたとして、それ以外完璧な結がなぜ俺みたいな奴と付き合ってるかって?俺が知りてぇよ。なんだって告白してきたのはあっちだし。俺だって好きだったけど、俺みたいな奴があんな完璧な人に告っても、成功すると思わないだろ普通。失恋して立ち直れないと思う。クラスメイトにも可哀想という目で見られる。実に悲しいじゃないか。朝のニュースの占いを見ながら、1人で改めて考えていると、''ピーンポーン''とインターホンがなった。結が迎えに来たのであろう。俺はカバンを持って玄関へ向かい、靴を履いて外に出た。結がいつも通り笑顔で迎えてくれて、俺たちは学校へ向かった。昨日の夜のバラエティ番組の話をしてヘラヘラしていた俺たちは、一緒に登校できるのが最後なんて思ってもいなかったんだ__。
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