第17話

たくさん書きたい

ことがあったのに

急に真っ白に

なった。


うわー

どうしよう。


お風呂に入って

考えることにした。




ワンルームの時は

お風呂がユニットで

のんびりできなかった。


キミと一緒に

入った記憶は

あまりない。


一軒家の方は

もっと小さい湯船。

正方形だったと思う。

確かシャワーなんて

ついてなくて

不便だったと思う。


給湯器が

マックス熱い湯に

設定されていた。


僕は

直せることを

知らなくて

超熱湯風呂しか

入れられないと

思っていた。


お風呂はキミが

湯を入れて

入ったあと

僕が入ったと

記憶している。


僕の入れるお風呂は

信用がなかった。

湯加減が難しかった。



かなり後で

適温が出るように

設定できるのを

知ったのだった。



トイレにも

恵まれなかった。


ワンルームの時は

ユニットだから

キミがお風呂に

いる時は

使えなかった。


磨りガラスだから

入ってるのが

わかる。


一人暮らし用だから

誰かのことなんて

考えてない造り。

丸分かりだよ。



一軒家は

和式便所だった。


寝室と決めた部屋から

遠かった。


キミがトイレに

行くのをめんどくさがる。


考えた。


病院で入院した時

尿瓶を使ってるのを見た僕は

ペットボトルを切って

そこにおしっこを

入れる方法を

思いついた。


ペットボトルは

お笑いの人が

渋滞でトイレに

いけないコントで

ジュースの缶に

スクランブル発進だ。

と言っていたギャグを

応用した。


中身は

僕が捨てにいった。



尿石がたまって

臭かった。

僕は何が臭いのか

わからなくて

ずいぶん悩んだものだ。


やっぱり何にも

知らない世間知らず。


それが尿石って

知ったのは

結婚して子供らが

大きくなってからだ。



この臭いのを

どうしたらいいか

わからなかった。


新しいのに

変えたが

結局同じで

ゴミに出すのも

気が引けた。


尿石だから

トイレ用洗剤では

太刀打ちできなくて

ほんと困っていた。



一緒に寝なかった時も

キミはペットボトルを

持っていった。

どんだけめんどくさがり?


別々に寝た時は

キミは二階だった。

階段降りて

トイレに行くのは

めんどうだったと

思う。




ペットボトルの

切った口の

上の方まで

入った時は

最悪だった。

こぼした。


叱られたと思う。


トイレに行けばいいのに。



変なこと

思い出したね。

忘れていた方が

よかったか。



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