第15話

僕はなぜ

お金もないのに

ワープロなんて

買えたのか

考えた。



僕たちはすでに

別れの道を

選んでいたんだった。


異様な守銭奴だった

君は

なぜそこまで

お金を貯めていたのか

不思議であった。


僕に半分くれる

つもりだったんだ。



僕はお金を下ろして

くるように

命じられた。


400万ほど

あったと記憶している。


半分だから

200万?

僕はわけが

わからなくなった。


でもそんなに

もらった記憶がない。


100万くらいは

もらったと思う。


僕は浪費家だから

もらったお金は

一年後には

なくなっていた。


ワープロは

そのお金で

買ったと思う。



結局、

メールアドレスが

使えなくなったので

先生の助言で

新しいプロバイダから

メールアドレスを

取得して

それまでの

メール騒動に

ピリオドを打った。


それから

先生のお友達に

メーカーのパソコンを

分解して

また組み直しした

人がいて

そのパソコンを

6万円で買わないか?

という話を聞いた。


ワープロは

不便だったから

もちろんパソコンを

売ってもらった。


でもお友達を

見たことはない。

先生が何かしらで

手に入れたものかも

しれない。


そんなことは

どうでもよく

ただ高性能な

パソコンが

手に入って

喜んでいた。




僕の家から

君は出て行ったんだが

その時期が

よくわからないんだ。

抜け落ちてる。


単純な僕のことだから

インターネットは

キミが出て行った後の

寂しさから

やってたんだろう。


キミは僕に

また男漁りか?と

なじったね。


それだけは

強烈に覚えている。



出て行ってからも

僕の家にキミは

来てくれた。


久しぶりに

ご飯を作って

一緒に食べようとなり

僕は張り切った。


だか

いざ食べる時になって

電話がかかってきた。


メル友からだ。


僕はキミがいたのに

その電話を取り

外に出て話を

していた。


キミは怒って

ご飯も食べずに

帰って行ったね。

申し訳なかった。


僕はキミと

どうしたかったのだろう。

ココロが離れてるのに。



ほんとに

男漁りと言われても

仕方ないことを

僕はしていたんだ。


メールを何度か

やりとりした相手に

片っ端から会った。


もちろん

大人の関係を

迫られても

即OK。


キミが僕に

触ってくれないから

代わりを探してた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る