第13話

やっぱり

キミと僕の生活で

切っても切れないこと、

そう。

交わりのことだ。



キミは絶倫だった。

ほんとに凄かった。


1日で最高

9回も相手をした。

擦り切れて

痛かった。


でもそれは

嬉しい痛み。

僕の至福の時だったんだ。



キミはしたくなると

どんな場所でも

求めてきた。


車の中でも

外でも。


僕はお金がなかったから

ホテル代はない。


いやいや。

そんなところに

行かなくても

僕の部屋が

あるからね。



僕の職場の先輩は

キミのこと

大きいんじゃない?

と聞いてきた。


なんでも

鼻頭が大きいから

もしかして

そうじゃない?

ってことだった。



いやいや。

そうじゃないですよ。

と今なら言える。


その頃の僕は

知識も経験も

ないから

先輩の言ってる意味が

わからなかった。



激しく求められた日の

次の日の仕事で

お腹が痛い。と

言ったことがある。


先輩に

激しく突かれると

そんなことに

なるのよ。

といやらしい目で

見られた。


はい。

薬飲んで治るような

痛みじゃありません。


そんな痛みも

僕には幸せだった。




キミは毎朝

求めてきた。

断ることはしなかった。

求められるままに

従った。


いつまで続くのか

見通しがつかないが

パニックには

ならなかった。


むしろ

求めてこない日の朝の方が

パニックだった。


僕はキミの

虜だった。



さすがに

口をきいてくれない

期間は当然

求めてこなかった。


許してもらえて

仲直りした夜は

一緒に寝るのは

久しぶりだな。

と激しく求められた。



回数は凄かったが

子供ができることは

なかった。


キミは言ったね。

産んじゃいけない。

と。


確かに

育てられないからね。



僕も子供だったし

キミも子供だった。

でも子どもの未来を

考えられるキミは

大人だ。


身勝手なことは

できない。

とても

真面目な人だったんだ。



僕たちがつきあいを

解消したあと、

犬を連れて訪れた時に

キミは僕に

子どもができていい。

と言ってくれた。

僕と寄りを

戻したかったのか。


僕だって

キミの子どもが

欲しかった。

でもキミは

許してはくれなかった

じゃないか。




僕が中に出すことに

快感を感じるのは

そんな理由からなんだ。

許されなかった

その行為が。








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