映画部☆活動報告

NOPE

　こわ……。

　ちょー怖い映画観ちゃったわ、うわこわ……やべえこれ『アス』の監督だってこと忘れてたわしくった……。

　もっかい観に行きたい（あれ？）

　アスは二度と観たくないくらい最後までこわかったんですが、NOPEはいちど観ちまえば大丈夫な気がする！　ていうかこわかったシーンのほとんどはミスリードだったし！　まじで怖いシーンはおばけとか関係なかったし！！

　舞台はハリウッド。

　主人公の黒人一家は撮影用の馬を飼いならして生計を立てています。

　が、商売上手の父が謎の落下物によって死去。口下手の兄は得意先の仕事をなくしてしまい、口のうまい妹は自分の話ばっかり。仕方がないので近所の遊園地に馬を売ります。この遊園地の支配人、じつは子役時代のとある事件の被害者で……。

　こわい。

　もうほんとに前半の緊張感がやばい。

　後半はわりと正体わかってこわくないんだけどね？

　こういうのって全貌があきらかになると急に恐怖うすれるよね。

　主人公の妹がレズビアンなんですが、これ完全に「この映画、ロマンスないかんね？」っていう製作者サイドの強い意志を感じました。気のせいかなって思ったんですがメインで出てくるイケメンが二度目の登場で「彼女と別れたばっかなんだ」と露骨に発言していたのでもう確定だわ。ロマンスなどない。いいから映画に集中しろ。

　目を背けるな。

　目をそらせ。

　う〜、なんて意地悪！！

　テーマは「映画を撮ること」なんでしょうかね。

　撮る者、撮られる者、そして被写体として利用する動物（やくしゃ）は、果たして人間の思うとおりに支配できているのか？　支配できていると思っているのは人間のおごりでは？

　最後に言いたいのはひとつだけ。

　本当にこわいのはおばけじゃない。

　宇宙人でも悪魔でも人間でもない。

　サルですよ。