時計じかけのオレンジ

 すばらしきおっぱいボロン映画だった(こら)


 ごめんなさい。ちゃんとやります。




 70年代初頭のキューブリック作品!

 だれもが名前くらいはきいたことのある名作ですね。



 観はじめて、すぐに「あっ、イギリス英語や!」と思って調べたら、キューブリック以外はほとんど英国の関係者と土地で撮られた模様。なるほどねー。雰囲気はイギリスだけど色彩やテンポなんかはハリウッドっぽい。


 英語しゃべれないけどイギリス英語とアメリカ英語は一瞬で聞き分けられるという、映画好きあるある。




 それでは感想をば。


 まずね、キューブリックさんのセンスがありあまってる!!



 オープニングの主人公のアップシーンでやられたもの。

 なにあの片目まつげメイク? 超かわいい。

 そしてなにあのミルクバーの内装?! 超悪趣味なのにあのテーブル欲しくなる。


 主人公アレックス君のイカレ具合がとてもいい。

 最高に狂ってて人生謳歌してる。



 映画はこうでなくちゃ!



 女の子をナンパするとき着てるコートがめちゃくちゃハイセンス。かわいい。

 そしてその後の三倍速のセックスシーンでめちゃ笑う。猿かよ!




 個人的には警察につかまったときのシーンがお気に入り。おっさん四人がいい味出してる。そしてこのとき、ツバを引っかけるシーンがなかなかオーケーでなくて、20回もテイクをとったとか……俳優はつらいお仕事なんだな……。


 ちなみに作家の家にいるむきむきマッチョのおにいさん、ダースベーダーの中の人らしい……腕太すぎない??



 あちこちで散見する「洗脳」のイメージって、もしやこれが元になってる?! と思う拘束&まばたきできない仕様で映像を見せられ続けるアレックス坊や。そして選択の自由を奪われるアレックス坊や。



 この映画のテーマは「選ぶ自由」だとか。だがしかし、悪を選び続けるやつにまでその自由を与えるべきか否か? というお話。


 共産主義を悪とするアメリカっぽい。


 与えろよ。とか私は思っちゃうけどなー。

 だってラストで淫夢の自由を勝ち取ったアレックス坊やは完全に楽しそう。




 原作では更正エンドらしいけれど、主役をやったマルコム・マクドウェルによると「出版社に頼まれて最終章付け加えたんだよ」とのこと。まあ、公序良俗的にはその説もわかるけれど……。



『雨に唄えば』、好きになっちゃった。

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