リメンバー・ミー
明日観に行くよ〜って言ったら、バイトの女の子が「めっちゃ泣きました」って言ったから、ちょっと困って答えました。
「映画は好きなんだけど、あんま泣かないのよね〜」
そんで昨日、観に行きましたリメンバーミー。
泣いた。
ピクサーめ、やつらまた歴史に残る名作を作りやがった。
いくつ作れば気が済むんでしょうね。
いいぞもっとやれ。
つーか、序盤の死者の国に来たところで「うっ?!」って泣きそうになってしまった。「うわなんだこの世界は?!」って謎の感動に支配されてしまった。ああいうタイミングで泣きそうになったことがなかったので、ちょっとビビりました。
自分たちとはちがう社会がある、たしかにそこに存在していて、生活感にあふれている。なじんでいる。それはたぶん、作った人たちが「この世界は本当に存在しているんだ」と信じきっているから。でないとあんなものは描けない。
アベンジャーシリーズ作ってる人たちにもちょっと見倣ってほしい。異星だろうが隠された黒人王国だろうがスターク社長の会社だろうが基本が同じに見えんだもん。
歌うお話なのでもちろん字幕で観賞。
だって吹き替えって、どう取り繕っても「替え歌」ですもん。
結果、大正解! 歌もサイコーです!!
まずね、メキシカンな世界がすてき!
アメリカにはスペイン語の人がいますもんね。トイストーリー3ではバズライトイヤーがスパニッシュかぶれになってましたし、そこは文化的に外せないんでしょう。
主人公や周りの人たちの、ときどきスペイン語がまざる、スペインなまりの英語がかわいい。家族大好き! 家族のためなら人も殺せる! くらいの偏愛ぶりもラテンってかんじで、物語にめちゃくちゃマッチ。
つーかさ、主人公のミゲルがほんとにかわいいのよ。
死者の国に行ったときの「ばれないように」の骨メイクもかわいい。
死者たちの骨にほどこされたメイクも地味にかわいいのです。
民俗学好きの私としては、死者の日の風習に各国の神話の類型を見つけて興味深い。忘れられたら死ぬ、というのもよくある死生観のひとつですね。身近なところだとワンピースのチョッパー過去編でそんな話ありました。
原題は「COCO」。
一家の最長寿、ココおばあちゃんの名前です。
このタイトルからもわかるし、まあ映画慣れしている人なら序盤でだいたいのオチは読めちゃうでしょう。それでもちょこちょこしたとこで驚かされるし、笑わせてくるし、なにより音楽と映像で魅せてくれます。
ほんとに良かった。
ありがとう、ピクサー!
愛してます!!
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