ダ・ヴィンチ・コード
「ダ・ヴィンチ・コード超面白い」と言ったら、
「ダ・ヴィンチ・コード面白いって言ってるやつはじめて見たわ」と返された。
なんでやねん!!!
ダ・ヴィンチ・コードおもろいやん!!!!!
というわけでラングドンシリーズ第一弾、ダ・ヴィンチ・コードです!
原作小説で先だった『天使と悪魔』をすっとばして『ダ・ヴィンチ・コード』がベストセラーになり、そっちを急いで映画化した話題作!!
びっくりするほど欧米ではウケたんですよ!!!
かつて『エクソシスト』というホラー映画が出たとき、欧米でものすごい衝撃が走ったそう。うわさを聞いた日本人は、「いったいどんな映画なんだ?!」とわくわくしながら公開日を待ち、いざ鑑賞して「え、この程度?」と肩すかしを食ったとか。
あれは物心つく前から聖書の常識で生きている人間が、「聖職者でもうかつに手を出せない悪魔がいる」という映像そのものにびっくりしたのです。
『シン・ゴジラ』が日本人には突き刺さるけれど海外の人には「言うほどか?」となるのと似たような現象ですね。肌で感じている文化に根ざしているからこそ、その映画の凄みが変わってくる。『ダ・ヴィンチ・コード』も、まさにそんな映画のひとつと言えましょう。
私も聖書にわりと詳しいのでで、映画を観てて思いましたよ。「どおりでやたらとマグダラのマリアが出てくると思ったわ! なんか不自然なくらいイエスたちといつも一緒にいたもん!!!」って。
ものすごい納得感なんです。そして衝撃。
でもね、単純に映画としていいですよ!
世界観に合ったシックな撮り方は、まさにダ・ヴィンチ的な色合いそのもの。スリルとサスペンスも次々と迫ってくる! ラングドン教授のうんちくも聞いてて楽しく、「なるほど! そんな意味があったとは!!」とうならされること必至です。
こういうの大好き。
実は去年フィレンツェに行ったのですが、泊めてくれた友人があちこち案内してくれまして、ダ・ヴィンチの時代のほかの人が描いた「最後の晩餐」を観賞しました。宗教絵画ですので、同じシーンをいろいろな人が描いているんですよね。それでやっぱり、弟子の一人はどう見ても女性に描かれていていました。
もう間違いありません。マリアはイエスの奥さんです。そしてあの時代の絵描きはみんなそう信じていましたが、表立って言うと都合が悪いので、絵の中にヒントをちりばめたのです。
それを掘り出して衆目を集めた原作者のダン・ブラウンさんに拍手! おひねり!
そしていやがらせ受けることわかりきってるのに映画にしてくれた監督・スタッフの方々に拍手! 熱い抱擁!! 投げキッス!!!
ほんとにこの映画が大好きです。
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