キャロル
ラブロマンスコーナーに置いてある最高の一本をご紹介。
デパートのおもちゃ売り場で働くてテレーズは、クリスマスに娘のプレゼントを買いにきたキャロルに目が釘付けとなります。惹かれあっていくふたりは、車に乗って旅に出る。
原作者であるパトリシア・ハイスミスは生前からレズビアンであったことが公然の秘密だったそうです。女性がいなければいきていけないのは、人妻でありながら夫に愛を抱いていないキャロルも、恋人がいながらまったく愛を感じられないテレーズも同じ。
しかし作者はいつも、同性愛者であるがゆえに社会から罰せられるのではないかという恐怖を抱き続けていたとか。
その恐怖が、レズビアンを理由に親権を奪われたり、医者に連れて行かれてしまうキャロルの境遇に反映されているように感じます。
同性愛者だからって母親ができないわけないだろ!! くそったれめ!!!!!
だけどこの映画の中で、レズビアンであることを「不幸」とは決して言わない。
偽ることなく自分自身の人生を生きたいのだ。
なんて心揺さぶられる恋物語なんでしょう!!
同性愛者だろうが異性愛者だろうが、恋をすればみんな同じ。
相手に惹かれ、気遣い、求めあう。
脚本の回収の仕方も素晴らしいし、テレーズが打ち解けてきてキャロル相手に饒舌になるところはかわいすぎて仕方ありません。旅の途中で空気読めないメガネ男が必死に話しかけるのに「こいつだれ? 早く消えろ」的な雰囲気を醸し出す女ふたりが笑える。ほんとにふたりの時間を大事にしたいのねー、って。
あのメガネだけは許さない。
とにかく、ラブストーリーを観たい人がいたらオススメしてください。必ず。
ケイト・ブランシェットはさすがの演技力だし、ルーニー・マーラはかわいすぎる。ドラゴンタトゥーの人だったのね……どおりで。細すぎ。
古き良きアメリカで、クラシックカー好きの私は大満足。
出てくる車みんなかわいい。
そんなわけで、
オススメです!!!
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