告白

 邦画は苦手なんです(小声)


 べつにハリウッドを崇拝しているわけじゃありません。日本はアニメがやっぱすげーと思います。でも映画はハリウッドが強えんです。それは向き不向きがあるからしょーがない!


 でも、びっくりしました。

 告白は面白かった。まじで。




 松たか子演じる中学校の先生が、生徒に向かって延々と「告白」する15分間。


 私はこれよりすごいオープニングの15分を知りません。ぶっちゃけこの15分で満足して映画館を去ってもよいと思いました。でもなんだか続きがあるみたいなので大人しく座っていました。


 そしたら続きもすごかったんですよ!!!



 あまりにすごくて、観賞後に友達から借りて原作を読みました。


 そして思いました。




「え?! これどうやって映画化するの???」






 とにかく、中島哲也監督の才能がありあまってます。


 インタビューで監督は、「原作で何人かが告白するなかで、『ああきっとこいつは自分に都合のいいように嘘ついてるな』と思ったんですね。で、どの辺嘘ついてるのかなと思いながら脚本書きました」と答えていました。


 そうやって小説に取り組む姿勢がまず素晴らしい。小説書きとしては見習わなきゃならねーと思います。日本アカデミーの4冠も納得だよ。この年は『悪人』といい、邦画がめっちゃよかった思い出あります。



 ほんと、この人が進撃の巨人を撮ってくれていれば……(泣)



 ただ、さすが『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』を撮った監督だけあって、一瞬カラフルなシーンありましたね。狂気なかんじの。



 あれはないわ。

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