タロットカード殺人事件

 急にヒマをもてあまし、「映画でも観ようかしら」と立ち寄った映画館で、特になにも観たいものがなかったとき。あなたはどうしていますか?


 私は上映スケジュールの中に「ウディ・アレン」を見つけたら、即チケットを買います。



 あのおじいちゃんのバイタリティは、ほんとにどこからわいて出てくるのでしょう? 年に一本のペースですよ、奥さん! それで「そこそこ面白い映画」を撮っちゃうんですよ? 信じられます?


「おれは別に大作とか狙ってないから」


 そう公言しているウディ・アレン監督と、我らがスカーレット・ヨハンソンのコンビが観れる、最高の一本でございます(ええ、アベンジャーズシリーズはもちろん制覇しております)



 この邦題、なんかちがうと思うのよね。

 まあそれを言い出したら、映画業界ではきりがないのだけど。


 原題をそのままつけるなら「スクープ!」。

 特ダネをつかんだところで死んでしまった記者。死神の目を盗んで現世に戻り、ウディとスカーレットに「殺人事件の真相を追え!」とせっつくコメディです。


 最高? いや、そこそこ面白い(そこがウディ・アレン)


 ウディ・アレンの映画はとかくキャストが豪華です。

 だって犯人役のいけすかない金持ちがヒュー・ジャックマンだものね。(ネタバレに配慮する気なし)



 なにを観るかで迷ったら、とりあえずウディ・アレン!


 はい、これだけ覚えて帰ってください。


 しっかし、ラストに味方が死んで大笑いした映画ってなかなかないのでは……。

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