No.1
ビルの屋上から学園を見下ろす
「ふふ、みんな なーんにも知らずに呑気に過ごしてる!」
そしてその容姿に似合わなく妖艶に微笑む
「でも、そんな毎日も今日でオシマイ…」
「みんな楽しみにしててね!平和な日常の終わりを!!」
*
「みやちーん!」
振り向くと水色の塊がこっちに向かってくる
“水色の塊”と言うのはわたしの親友…
なのかしら?自分で言っておいて不安になってきたわ…
まぁ、親友ね。多分…
彼女は蒼井瑞希
簡単に言うと、アホ
ひどい?正論よ。どんくさくて天然で鈍感
でも頭は良いのよね…
俗に言う天才肌
グヘッ
変な効果音と共に瑞希が転んでいた
障害物は無さそうだし、自分の足につまずいたのだろう
やはりアホだ。うん、アホ。
私は瑞希の方へ歩み寄り
手を差し伸べる
「うぅ…みやちん」
瑞希は私の手を取り立ち上がる
「さっきから思ってたんだけど、そのあだ名はなんなの?」
あぁ、紹介し忘れてたわね
わたしは篠原雅。
「へへ、可愛いでしょ?みやちん!」
「まぁ、なんでもいいわ。瑞希の好きなように呼んで。」
「うん!」
「それでどうしたの?何か用?」
「用がないと話しかけたらダメだった?
いや、用はあるんだけどさ!
うんとね、“ナンバー”について教えて欲しくて!」
「珍しい、勉強なんて滅多にしないでしょ。
まぁ、いいよ。わたしも復習になるしね…」
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