No.1

ビルの屋上から学園を見下ろす


「ふふ、みんな なーんにも知らずに呑気に過ごしてる!」


そしてその容姿に似合わなく妖艶に微笑む


「でも、そんな毎日も今日でオシマイ…」




「みんな楽しみにしててね!平和な日常の終わりを!!」








「みやちーん!」


振り向くと水色の塊がこっちに向かってくる


“水色の塊”と言うのはわたしの親友…

なのかしら?自分で言っておいて不安になってきたわ…

まぁ、親友ね。多分…


彼女は蒼井瑞希


簡単に言うと、アホ

ひどい?正論よ。どんくさくて天然で鈍感

でも頭は良いのよね…

俗に言う天才肌



グヘッ




変な効果音と共に瑞希が転んでいた

障害物は無さそうだし、自分の足につまずいたのだろう

やはりアホだ。うん、アホ。



私は瑞希の方へ歩み寄り

手を差し伸べる


「うぅ…みやちん」

瑞希は私の手を取り立ち上がる


「さっきから思ってたんだけど、そのあだ名はなんなの?」


あぁ、紹介し忘れてたわね

わたしは篠原雅。


「へへ、可愛いでしょ?みやちん!」


「まぁ、なんでもいいわ。瑞希の好きなように呼んで。」


「うん!」


「それでどうしたの?何か用?」


「用がないと話しかけたらダメだった?

いや、用はあるんだけどさ!

うんとね、“ナンバー”について教えて欲しくて!」


「珍しい、勉強なんて滅多にしないでしょ。

まぁ、いいよ。わたしも復習になるしね…」


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