第3話 庶民

私の父は化粧品メーカー『Sakura』の社長。母親は海外でも活躍する世界的トップモデル。


当然のように日本一のお嬢様学校の華月高校に通う。


そんな時、1人の少女の姿が目に入った。


その子は見たことの無い子で運転士もいない。


私にはすぐ“庶民”だとわかった。




「ねぇ、貴方、名前はなんていいますの?」



「私?私は吉田桜。貴方は……佐倉麗華さん!?」


「えぇ。そうよ。貴方、何組?」


「私は花組です!!多分同じクラスですよね?」


「へぇ、やるじゃない。貴方、頭が良いのね。吉田さん、と言ったかしら?今日、このあと空いてます?」


「はい!」



「そう、なら私の家にいらしてくださる?新しいお友達として、お近づきの印にどうかしら?」





花組で庶民_____。




なんだか、面白くなりそうね。

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