第10話 観察


 とある一室でしはいにんは愉快に不敵な笑みで笑っていた。

 ワインを片手にモニターを眺めていた。

「今回はなかなか強者揃いですな!」

 しはいにんは愉快に見ていた。

「特には今回のお遊びに変革をもたらすかもしれない......」

 その瞬間彼しはいにんの顔は強張り殺気の込められた目をした。

「まぁまだ何もしてないからいいや!何かしだしたら始末するけど......」

 始末する。その言葉にはとてつもない重みが感じられた。

「なぁー鹿毛。はもう準備出来てるか?」

 すると彼の横にスーツ姿の男性が現れた。

「はい。準備は整っております。いつでも投入可能です」

「そうか。まぁまだ使わないがいつでも使える準備をしとけ」

「御意」

 そして男性は部屋の暗さに紛れて消えた。

「今回は誰がなるかな......に......」

 しはいにんはそう言うとまた不敵な笑みで笑った。

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