第4話 勧誘④
支配人は多くの個性豊かな人、そして他の世界の住人を勧誘していた。
支配人が開催するお遊びに深い意味はなく、ただの支配人の気まぐれであった。
支配人は最後の1人を勧誘しようとしていた。手紙ではなく直接。
支配人の特殊能力、
この能力により、別次元の世界にいる人々を勧誘しているのだ。
この能力が目覚めたのは5年前だった。車に跳ねられて事故にあってからこの能力は目覚めた。
だがこの能力に目覚めたのは5年前だったがこの能力の存在を知ったのは2年前の事だった。
突如支配人の前に現れた黒服装の集団により教えてもらったのだ。
そして黒服装の集団と共同でお遊びを思いついたのだ。そして能力の存在を知った2年前からこのお遊びを開催している。
今支配人が勧誘しようとしているのは絶対に欠かせない存在だ。
そして今支配人はその場所に着く。
空は暗雲に辺りは暗くとてつもない強風が吹いている。あちこちで紫色の雷が落ち、地響きがする。
そしてそんな中、前に見えるのは大きな禍々しい一つの城だった。
「よし!彼を勧誘しに行こうかー!」
支配人は城へと歩き始めた。
数分で城の前に着き、門を開け中に入る。
中はとても暗く、騎士の銅像がたくさんあった。
階段があり、登ろうとしたその時。
「貴様、だれ......だ?」
ゾクッとはしなかった。大方予想通りであったからだ。
「いや〜ちょっとここの
「貴様、我が主に何の用だ?それは我が主が魔王と知ってのことか?」
そう。今支配人が勧誘しようとしているのは現代世界には絶対いない、そしてファンタジーの中では最悪で最厄の存在。
魔王だ。
そしてこの世界の魔王は他の世界の魔王に比べて最悪で最厄な魔王だ。
この世界は元々こんな暗雲や紫色の雷などはなく街が栄えていたのだ。
そして元の魔王は人間達と仲良く平和的に暮らしていたのだ。
だが突如現れた今の魔王によって元の魔王は殺された。
元の魔王は特別弱かったわけではない。だが勝敗はコンマ数秒で着いた。現魔王の圧勝。
そしてこの世界の勇者が現魔王を倒しに行くが圧倒的な力の前に敗れた。
そして魔王の力でこの世界の街、人々は消え去った。
「どうしたのだ?サドシエルよ」
「ま......魔王様!こやつが魔王様に用があるとの事でして!」
「誰だ?そやつは。ここにはもう人間などという下等生物は消したはずだが」
「ども〜初めまして!手紙を送りました支配人と申します〜」
「貴様か!あの妙な手紙を我に渡してきたのは!」
「そうです!中々返事がないものですから直接来させて頂きました!」
支配人は全く怖気付かずに陽気に話す。
「あなたは本当に強い。だから私の開催しているお遊びに是非とも参加していただきたい!」
「フンッ。我が何故下等生物の遊びに付き合わなければならないのだ。貴様は我に会いに来たことを後悔するだろう」
そう魔王が言うと魔王は閃光の如く消え、気がついた時には支配人の背後に立っていた。
そして。
「この場で死ね」
そう言って魔王は自分の腕の爪を尖らせ刺してきた。
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