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悲観的なスノウホワイト

悲観的なスノウホワイト

白里りこ

おすすめレビュー

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★★★
★12
4人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • lablabo
    22件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    鏡の呪縛は、儚くもいつしか受け継がれる

    『白雪姫』のストーリーに沿いながら、作者様ならではの視点で、美に憧れた女性を描いています。

    まずタイトルが素晴らしいです。ただ白雪姫が悲観的なだけでなく、その彼女が見つめている未来こそが、悲観的であり、残酷であるからです。鏡は嘘偽りのない今を映し出すもの。かつて義母が今を恐れたように、やがては白雪姫さえも未来に怯え、その立場を奪い取られてしまう、そんな憂いを孕んでいることを、作者様の美しい描写が、また、時間の止まったような、朽ち果てない美を求める変態王子様の存在が、暗に仄めかしています。見事です。


    • 2018年3月22日 13:12