第6話

無事森に着地した後、神道書に修行をその場でしてもらい、俺のステータスは何か


1レベル1・

攻撃力 7 防御力 8 素早さ 9 神力 13 になった。(雑魚に変わりはない 泣)


 そういえば、1レベルってどういうこと?っと思い神道書にきくと、


 「レベルの段階のことです。そもそもこの時空にはレベル、功績によってランクがあります。今のあなたのランクは普人級(ふじんきゅう)で、その時のあなたのレベルのランクが1ということです」


 「成(な)る程(ほど)」

「階級は普人級→超人級(ちょうじんきゅう)→神級(しんきゅう)→帝神級(ていしんきゅう)→覇神級(はしんきゅう)→星神級(ほしがみきゅう)→五大聖神級(ごだいせいしんきゅう)→総神級(そうしんきゅう)となっていて得に超人級から神級、帝神級から覇神級、覇神級から星神級、星神級から五大聖神級になるにはかなりの時間と修行、レベル、力、支持、その他もろもろが必要になってきます。」


「ちなみにさ、そ


近くで木の倒れる音がする。大きな足音も聞こえる。


 「これってもしかしてモンスタ―?」

「そのようですね。」


 なぜ見えないのに神道書はそこにいるものをモンスター特定できるのかと思ったが、あまりそのことについて考える時間はなかった。


 木々を押し倒して出てきたモンスターからは、絶対に地球には生息していない、というよりかはしてはいけない感じがした。体型はティラノサウルスに似ているが、所々で人知を超えた部分がある。背中には黒く、大きくたなびく翼が4つあり、それぞれの翼が上下するたびに地面の落ち葉をまき散らしている。腕は大きく、手に付いた三つの赤い鈎爪からはどれだけの生き物を殺してきたかが見て取れる。足はたくましく、そして恐ろしく、地面を踏むというよりかは、鷲掴んでいる。


 これが今、俺の目の前4~5m先に紅い牙をむいて三体たっているのだ。牙に付いた血がまだ紅いということはついさっき何かを殺してきたのだろ。


 喰われる。やばい。まだこんなところでは死にたくねぇ。絶対に勝ってやる。


ファストは背中に冷や汗が流れるのを感じた。

殺される。今震えてんのが怖いのか武者ぶるいなのか、それはファスト本人にもわからねえ

神道書が静かに言う。


 「『ファウス』風王の眷属 。レベルは低いけど、人数の比とこちらの合計レベルでみると、少し手ごわいかもしれません。」


 その声からは先ほどの優しく少し甘い雰囲気はなくなり、いかに状況が不利であるかを感じさせる。

今の発言我ながらかっこよかったと思う。


 ここで負けるわけにはいかねぇ。あいにく俺は神術はまだ飛ぶことしかできないけど、剣はある。


 「さあバイブルいこうぜ、こんなの余裕だぜ」


 しかしファストは内心バリバリ恐れていた。今の言葉は女子に言うことでもう後に引けなくなる状況にして自分を奮い立たせるためである。


 「ファストさん、実は


 ファストはその言葉を聞いた後ショックのあまり剣を落とし、絶叫した。


 「クソッ なんでだ!」


 その言葉はおそらくファストがその時最も聞きたくない言葉の一つであったろう。その言葉はファストの敗北をあらわすものであった。


 「今、私のことバイブルって呼びましたよね(笑)さっきからずーっと私のこと神道書って意地這(は)って呼んでたのにどうしたんですか?あ、もしかして動揺してるんですか、素が出ちゃったんですか?プププうける~。ちびらないように気おつけてくださいね?」


腹を抱えて笑うバイブルと、それを睨むファスト。


この三体殺す前にこの本で剣の切れ味試してやろうか?何だこいつ?え?なに?こっちの人って皆性格悪いの?あ~ムカつく。


 しかしファストはその怒りをあまり外に出さずに抑え込んだ。


 「さあ、とっととこの三体倒そうぜ」

 「あっ、はい」


 あまりファストが反撃してこなかったのでつまらなかったのだろう。バイブルは彼をいじるのをやめて、神術を使うためにかまえた。


 「カミト!」


 とその刹那、大きな声とともに三本の雷が敵のもとに落ちた。一本はとても小さく、一本はそれよりかは二回りほどおおきく、一本はファウス一体の体の10倍の大きさはあった。


 突然のことにあっけにとられたバイブルとファストは口をしばらくの間あんぐりと開けていた。バイブルも驚いているのは、それが彼女が使った技ではなかったからだ。しかし、三体のうち一体は完全に焼かれて死んだが、後の二体は生きており、そのうちのとても小さい雷を受けた一体まだピンピンである。


「誰がこんな中途半端な神術を撃ったんだ?」 


「まあいまあ助けてもらったので感謝しましょう。私はまだまだピンピンのほうをやるので、ファストさんは死にかけているほうをやってください。あっちなら剣で引きずっているほうの足を切れば倒れるので、後は核に一刺しするだけです」


 「おっし、まかしとけ!」 


親指を立ててサインする。


 「期待していますよ」

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