第25話 ゴブリン討伐作戦

「後は任せましたよ。我が作品よ」


プレアはそう言うと壊れた地下室の天井から空へ飛んで行った。



「あの野郎!!くっそ、どうする?」


困惑しながらディムは勇人に言った


「…」


妹がいない怒りから正気を失っているのか勇人は黙って何も応えようとしない。。


「お、おい。どうすんだよ、あんな化物」


対するディムも基本的にはバカなため名案なんてそうそう思い付くはずもなく…


かなりピンチな状況に勇人たちはたたされていた。



しかしクイーンゴブリンは勇人たちを待ってくれるはずもなくググッと足に力を溜め、タックルのような姿勢をとり、


ダンッ!


と勇人たちに突撃をしてきた。



「うぉ!」


「くっ…」


それをディムと勇人は直撃は回避するも軽く傷を受けてしまった。


「ぐぅ、あんな巨大な癖にスピードも速いなんて反則だろ…」


腕を押さえながらディムは呟いた。


「…」


「おい、本当に何か作戦はないのか?」


「…」


「おい…」


「おい!」


ついに怒りを押さえきれずにディムは叫んだ


しかしそんな様子を気にせず勇人は無言を貫く



「もういい、お前にはがっかりだ…俺一人であいつと戦う」


そう言うとディムは剣を引き抜いた


そして、素早くクイーンゴブリンに向かって走っていく


ガァァ!


ディムに拳を振り下ろすクイーンゴブリン


ディムはその拳をかいくぐりクイーンゴブリン下に潜った。



「はぁ!」


そのまま勢いをつけたまま足を切りつけた。


「なぁ!?」


しかし、クイーンゴブリンの足には軽い傷すらつかなかった


戸惑っているディムにクイーンゴブリンは爪を振り下ろす


「ぐはぁ!」


避けきれず直撃をくらう


「うぉ!」


「くっ…」



重い一撃をくらいもう戦闘不能状態に近いディムにもう一撃


クイーンゴブリンが拳を振り下ろした瞬間…



グガァ!?



クイーンゴブリンの前からディムが消えた


「大丈夫か?ほら治療してやる」


「お、お前今あいつより速くなかったか!?」


ディムの問いかけを無視して治療を始める勇人


「俺ができる回復魔法はこんなもんだ。休んどけ」


勇人はディムを安全な場所へ移す。


ガァァ!


勇人にターゲットを取られ怒って咆哮をあげるクイーンゴブリン。そして勇人に襲いかかる。勇人に怒りの拳が振り下ろされた。


「やべぇ。やられるぞ!」


ディムが、そう叫んだそのときだった。



勇人は両手でそれを受け止めると「ハァァァ!」


クイーンゴブリンをぶん投げた



「はぁ!?」


あまりの変わりようにディムは情けない声をあげる



「な、なんだそれ…」


驚きながらディムは勇人に尋ねる



「黙ってて悪いな。さっきの無言は集中してたからだ。奥の手を使わないと勝てないと思ってな。これぞ筋肉流マッス流奥義 その3 超筋肉だ」



そう言いながら勇人は全自動武器選別機全自動武器選別機マルチウェポンを大剣に変形させクイーンゴブリンに向かい合った。


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