第6話 妹を追いかけて
「う~ん…。ここはどこなんだろう…」
周りの景色を確認しながら勇人はつぶやいた。前には広い草原がありその奥には、富士山並みとは行かないまでも大きな山がそびえたっていた。
後ろ側をみてみると多くの木があり森ということがわかった。
「どうやら俺は森の入口にいたらしいな…。誰かいないだろうか」
草原へ向かって足を進めた。数分後…。
「お?あれは村か…」
1キロくらい先に小さいながらも村がありほっとした勇人。近づいていくと一人の筋骨隆々な男がいて話しかけられた。
「Oh!HAYATOじゃないかっ!よく帰ってきたな」
HaHaHaと笑いながら勇人に近付いてくる。これは分かる。めんどくさいやつだ。
「木こりの仕事に行ってしばらく帰ってきていないと聞いていたが…途中で帰ってきたのか?見たところ1本も木をもっていないみたいだしなぁ」
um…と顔に手を当て勇人をジロジロ観察するオールマ〇トマッスルフォームのような喋り方のこいつ。
「まっ、そんなことより怪我なく帰ってきて良かったよ!みんな心配していたよ、特にYouのSisterはネ!」
キランとむさ苦しいウィンクをしながら勇人を村に案内する男。だがその前に気になることがあった。
「妹が!妹がいるのか?!」
「どうしたんだ急にHAYATOには、愛しの妹がいるじゃないカ!」
ここは異世界なんだと感じていた勇人はとりあえず妹がいることに安心した。妹を連れて早く帰ろうそお思った。
「さぁ!着いたぜMy BrotherHAYATO!」
「いつから兄弟になったんだ」
「チッチッチッ細かいこと気にしちゃダメだゼ!」
このめんどくさい男に案内され村に入っていく。
「おー!帰ってきたのか?ハヤト」
畑で作業していた人に話しかけられた。この世界での勇人はこの村の住人らしい。
「Hahahaー!ハヤトは疲れているだろうから早めに休ませてやってくれ」「分かった!じゃあ明日なハヤト」
そこで村人2とは分かれた。
「着いたぜ!お前の家だ!久しぶりに妹さんと遊んでやるんだゾ!」
そう言うとすぐに
「サラちゃん、Youのbrotherを連れてきたゼ!!」ドアをノックしながら筋肉が妹に話しかける。
「(サラちゃん?偽名でも使っているのか??でも、俺はもおハヤトで認知されていたしなんかおかしい)」
こんなことを考えながら待っているとドタバタと家の中から聞こえてきた。
「じゃあな!HAYATO」
と筋肉と別れるとガチャっと勢いよくドアが開いた。ドアを開いた先には紫色の髪をした俺の妹とは似ても似つかない美少女がいた。
「お兄ちゃんおかえりなさい!!」
と言いながら美少女は勇人に飛び込んできた。いつもなら妹にされたら嬉しいことだがなんも感じなかった。そしてつい、この子に言ってしまった
「おまえ…誰だ…」
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