XVI; The Tower



<正位置: 突発事故 崩壊する 友人との離別>



 わたしがリオンと初めて話したときの不自然さといったらなかったと思う。


 中学の入学直後、教室の窓辺の席に座るリオンの姿を見たわたしは、吸い込まれるようにそちらに歩み寄っていた。


 窓から差し込む春の柔らかい陽射しが超越的に綺麗な顔のシャープな輪郭を輝かせていた。まるで、顔の輪郭が自ずから発光しているかのようで、この世のものとは思えないほど神々しく美しかった。首が細い。すこしサイズの大きいセーラー服の襟が区切る五角形の神聖なエリアに、鎖骨が芸術的な陰影を描いていた。


 わたしは完全に思考停止状態で、気が付いたらリオンのすぐ前に立っていて、窓の外に目を向けていたリオンがわたしを見て、ほんの少しだけ眉をひそめ怪訝そうに「えっと、なにか?」と言ったところではじめて、自分が「無言のまま唐突にリオンの目の前に立っている」という異常な行動をしていることを自覚した。


 これはもう、どう見ても不審者だ。


 なにか? と問われても、わたしも気が付いたらリオンの目の前に立っていたのであって、自分がなにをしているのか全然分かっていなかったから、逆に驚いてしまっていた。ミツバチが花の蜜に吸い寄せられるように、あるいは蠅が腐肉に群がるように、たぶんそういう実に単純なメカニズムで、わたしはただリオンの美しさに吸い寄せられてしまっただけだったんだと思う。


 わたしは自分からリオンに歩み寄ったにも関わらず、あれ? この状況はなんだろう? と、自分で困惑してしまっていたのだけれど、なにか? と訊かれたら、なにも返事をしないわけにもいかない。えっと、なんだっけ? なんなんだっけ? と、完全に停止していた脳みそを無理矢理ブルンッ! と回転させた。


 結果、わたしは「わたし! 佐鳥睦深さとり むつみっていうの!!」と、唐突に名乗っていた。自分で想定していた以上に大きな声が出てしまって、リオンはびっくりしたように、一瞬肩を竦めた。


 あっ! やっちゃったな! と、思った。リオンの立場から見てみれば、わたしはいきなり目の前に現れたと思ったら、いきなり大声で名乗ってくる完全な不審者だし、そんなのどう考えても、仲良くなりたいタイプじゃない。わたしは、そう、たぶんリオンと仲良くなりたいと思ったはずなのに。そう思っていたのだろうに、自分がなにをどう思っているのかも確認しないまま、まず身体が先に動いてしまっていた。


 見る前に跳ぶべきではない。


 永遠みたいに長い沈黙の一秒が過ぎて。

 リオンは、フッと、綺麗に笑った。

 

「そう。わたしは吾妻理音。よろしくね、佐鳥さん」


 つられてわたしも、ホッと胸をなでおろすように、笑った。そのようにして、わたしとリオンは友達になった。最初だけは、ものすごく不自然に。その後は、ごくごく自然に。



 自分の部屋でまんじりともせずにスマートフォンの待ち受け画面に表示されているデジタル時計を見つめながら七月十三日の木曜日の深夜0時を過ぎて、わたしはホッと一息をつく。


 わたしはまだ、こうして生きているし、リヒトやキミヤが死んだという話も回ってこない。わたしはキミヤに「金曜日だね。生きてる?」と、LINEメッセージを送る。一瞬で既読マークがついて「生きてる」という淡白なメッセージが返ってくる。キミヤの返事はいつも短く端的だけれど、返ってくるのが異常に早い。同じ流れでリヒトに「どう? 生きてる?」とメッセージを送って、既読マークがすぐについたから生きているってことは分かって、わたしはその瞬間に胸を撫で下ろす。けれど、胸を撫で下ろすにはまだ早かったんだって、ものの一分もしないうちに思い知らされてしまう。


「リオンがいない」と、リヒトからメッセージが返ってきて、その瞬間にわたしの手足から血がスッと引いていくのが分かる。全身に鳥肌が立っている。


「なんでリオンが?」と打ち込む。リヒトからの返事は遅い。五分くらい経って「分からない」「探してくる」と返事がくる。


「え、ちょっと待って」「外に出たら危ないよ」と送るけれど、もうリヒトからの返信はない。キミヤにメッセージを送ると「俺も探しにいく」と言っていて、わたしだってジッとはしていられない。靴下を履いて、寝巻きにしているハーフパンツとTシャツのままで外に出たら、三軒隣からキミヤもちょうど出てくるところで合流する。


「むっちゃんは危ないから家にいたほうがいい」ってキミヤが言うけれど、「危ないのはキミヤもリヒトも同じ条件でしょ。それに、もう木曜日は終わって金曜日だし」と、わたしは返事をする。


「木曜日が終われば安心なのか、本当のところはそれも分からないんだよな。なんとなく、木曜の0時を過ぎて金曜日になればそれで勝ちだと思っていたけれど、そもそも幸田が心不全を起こしたのだって木曜の午後じゃなくて午前中だったし、加藤修が死んだのも心不全じゃなくて交通事故だ。俺たちがなんとなく、こういうルールなんじゃないかって推測しているだけのことで、ちゃんと決められたルールがあるわけじゃない。いまがもう金曜でも気にせず呪いは降りかかってくるのかもしれないし、幸田の蘇生に関わったわけじゃなくても関係なく呪ってくるのかもしれない」


 キミヤは「呪い」と言った。これは、誰かがわたしたちに呪いをかけているという、そういうことなのだろうか? そんなことが、現実にありえるのだろうか? 呪いの正体というのは、自分が呪いをかけられているという心理的負担が実際に身体に悪影響をもたらしてしまうノセボ効果だという話じゃなかったのだろうか。でも、百瀬琢磨が呪いのことを気にし過ぎて死んでしまったのはそれで納得ができなくもないかもしれないけれど、加藤修が死んでしまった交通事故は、そんな心理的負担なんて問題では全然なくて、完全に物理的な出来事だ。そんな、病は気からみたいな話で説明できるものじゃない。


 やっぱり、なにか呪いのようなものがあって、それが木曜日にわたしたちの中学の二年生を順番に殺していて、それを邪魔した人間には報いとして残酷な死を与えているということなのだろうか?


 わたしは頭を振って、自分の変な考えを振り切るように「だったらなおのこと、わたしだけが特別に危ないってこともないんでしょ」と、キミヤに言う。たとえば仮に、なにか邪悪なものがわたしたちに呪いをかけているのだとして、それが怨霊なのか悪魔なのか、それともわたしたち自身の認識や思い込みなのか、なんなのかは分からないけれど、仮にいるのだとして、それでも、わたしたちはそいつと戦って打ち勝たなければならないのだ。気持ちで負けている場合じゃない。


 わたしたちはリオンを見つけ出さなければならない。

 リオンは死なない。絶対に。


 わたしとキミヤはガレージから自転車を出して、リヒトの家に向かう。急ぎはするけれど、交差点や横断歩道ではいつにも増して周囲に注意をする。呪いはどんな形態をとって、どのような手段で攻撃してくるかまったく分からないのだ。ブレーキの壊れたトラックとなってガードレールを乗り越えて突っ込んでくるかもしれないし、根元の腐った看板となって頭上から落ちてくるかもしれない。起こり得る出来事すべてに対して警戒するしかない。


 リヒトの家の前までいくとパトカーが停まっていて、リヒトの父親が警察官相手になにか話をしている。ああ、もう警察が動き出しているんだと思ってわたしは安心しかけるけれども、警察官はリヒトの父親から話を聞いているばっかりで一向にリオンを探しに出掛ける気配がない。どこか和やかな雰囲気さえ感じられて、緊張感に欠けている。わたしとキミヤは投げ捨てるみたいに自転車をおりてリヒトの父親に駆け寄り挨拶をする。リオンの父親はわたしたちのすごい剣幕に驚きながら「リヒトが警察に110番通報したみたいなんだ」と、説明する。


 わたしが「リヒトはどうしたんですか?」と訊くと、リヒトの父親はリオンを探しにいったみたいで連絡がつかないと答える。「たぶん、自転車を漕いでいるから気付いてないか、無視しているだけだと思うんだが」と、呑気なことを言っているリヒトの父親に、キミヤは「リオンも自転車で出掛けたんですか?」と、訊ねる。


「いや? リオンの自転車はここにあるね」


 学校の登下校は自転車が禁止されているから歩いていくけれど、一旦家に帰ったあとなら、たとえばコンビニとかに行こうとしたのだとしても、自転車を使わないのは不自然な気がする。最寄りのコンビニもそこそこ遠いのだ。


 自転車がここにある以上は、リオンは自分の意志で出掛けたのではないのではないか? そう考えるのが普通だし、自分の意志で出掛けたのではないということは、つまり、誰かに連れさられたりした可能性があるということで、それはもう、事件だ。今、ここで確認できる事柄からだけでも、リオンがなにかの事件に巻き込まれている可能性は高いと推測できる。


 それなのに、リヒトの父親は「ちょっと夜に出掛けたぐらいでこんなに大騒ぎされたんじゃ、リオンもやりにくいだろうに。心配性も過ぎると困ったものだよ」なんてことを言っている。


「やっぱり、なにかおかしい。どこか、心当たりのところはないですか?」と、キミヤがリヒトの父親から聞き出そうとするけれど、リヒトの父親は「いや、もう夜も遅いから君たちも帰りなさい」って感じだし、パトカーの警官も「そういうのは警察の仕事だから」と言って、わたしたちを帰らせようとする。そのくせ、警官にはやっぱりリオンを探しにいくような素振りも見せない。なんだか知らないけれど、まだリヒトの家の前にいる。


 ああ、この人たちには、わたしたちの危機感が共有されていないのだ、ということに気が付く。


 わたしたちは西山香織をAEDで甦生したその日の夜に加藤修が交通事故で死んでしまったから、幸田義男をAEDで甦生させたわたしたちも交通事故かなにかに遭うんじゃないかと考えて警戒しているのだけれど、普通に考えればそうだ、加藤修の交通事故死と今リオンの行方が分からなくなっていることにはなんの関連もない。まだ別に事件や事故を疑うような具体的ななにかが見つかったわけではないのだから、警察や両親の対応が、ただの夜になっても連絡のつかない中学生に対するそれになってしまうのも不思議ではないのかもしれない。年頃の女子中学生が夜中にフラッと家を出ていってしまうことがないとは、わたしも言わない。わたしだって、ときどきはそんな気分の時もある。


 でも、それは今じゃないのだ。

 今、このタイミングで、リオンが誰にも何も言わずに自分の意志でフラッといなくなってしまうなんていうことは、絶対にあり得ない。

 なにかが起こっている。たぶん、なにか良くないことが。


 わたしたちはこうしてリオンの命の心配をしているというのに、その危機感が、この人たちにはまったく伝わっていない。


「話にならないな」と呟いて、キミヤが反転して自転車に飛び乗る。わたしもそれに続く。わたしたちが全力の立ち漕ぎでダッと逃げ出すと、それまで玄関先で父親とのんびり世間話をしているみたいな雰囲気だった警官ふたりがあわててパトカーに乗り込んで、赤色灯を回しながらわたしたちの後を追いかけてくる。


「こら! 前のふたり! 止まりなさい!」

「アホか! 俺らを追いかけてる場合じゃねぇだろ! リオンを探しにいけよ!!」


 たぶん、この人たちリオンのことを「夜なのに自宅にいなくて居場所が分からない非行少女」くらいに思っていて、事件に巻き込まれたかもしれない被害者を探すっていうテンションじゃなく、非行少女を補導するって文脈でリオンのことを探しているし、今のわたしとキミヤは状況としては夜中に自転車で走り回っている非行少年少女で、つまり警察の補導の対象で、警察の人たちにとっては、どこかにいるかもしれない非行少女と、いま目の前でパトカーから逃げ回っている明らかな非行少年少女では、追いかけ回す対象としては後者の優先順序が高いのだ。そんなのじゃ全然、アテにならない。


 でも、リオンを探すにしても、自分たちに降りかかるかもしれないなにかしらのアクシデントを警戒するにしても、赤色灯を回したパトカーが真後ろをついてきてくれているのはなかなかに有利な条件だとは思う。わたしとキミヤはパトカーに追いかけられながら、思いつく範囲をグルグルと走り回ってリオンの姿を探す。パトカーのヘッドライトが行く先を照らしてくれているおかげで、明るくて見やすい。でも、リオンの姿もリヒトの姿も見つけられないし、なにしろ追いかけられ続けているから、どこを探すべきかキミヤと相談することもできないし、心当たりも良い考えもなにも思い浮かばなくて、ただ闇雲に走り回ることしかできなくて、リヒトとリオンを探しているのか、ただパトカーから逃げ回っているだけなのかだんだんよく分からなくなってくる。


 住宅地内をグルグルと回っているうちはパトカーもそんなにスピードを出せないから、小回りのきく自転車で逃げ回っていられたけれど、だんだん範囲を広げて農道のほうに出ると、見通しのいい直線だからパトカーに追い抜かれて通せんぼされて、パトカーから飛び出してきた警官ふたりにわたしたちは捕まってしまう。


「だから! 俺らのことはいいからさっさとリオンを探しにいけよ!!」と、キミヤが叫ぶけれど、警官は「はいはい、それは今やってるから」って言って取り合わないし、親に連絡されて親が迎えにきて、親が警官に「ご迷惑をお掛けしました」なんて頭を下げたり、親に「なにやってるの! こんな夜遅くに!」って怒られたりしている間にもう午前3時とかになっていて家に連れ戻されて、部屋に閉じ込めるみたいな感じで「もう寝なさい!!」とか言われちゃうけど、眠っていられるわけがない。リオンにもリヒトにもメッセージを送ってみるけれども、既読マークもつかない。


 家に帰らされてからもキミヤとはずっと連絡を取り合っていて、でもわたしにもキミヤにも新しい情報なんてなにもなくて、ただただわたしが「大丈夫かな?」って不安を口にして、キミヤが「きっと大丈夫だ」って励ましてくれるばっかりで、全然良くないと思う。わたしが不安を口にすることで、また悪いことを引き寄せてしまうかもしれない。絶対に大丈夫だって思っていないといけないのかもしれない。けれど、リヒトの父親とか警官とかが「まあ大丈夫なんじゃないの?」みたいなノリなのも良くなくて、あの人たちはもっと速やかに危機感を持つべきだと思う。


 ああ、どうか、何事も起こりませんように。リオンにもリヒトにもなにも悪いことなんか起きてなくて、ただ、わたしたちが過剰に反応して警察まで巻き込んで大人たちを困らせて、ただそれだけの笑い話で終わりますように。そんな風に、祈るみたいな心持ちでメールも着信も絶対に見逃さないように床に置いたスマホの画面をじっと見つめていたら、知らない間にわたしは眠ってしまっていたみたいで、わたしは夢を見る。


「むっちゃん」と、呼びかけられて目を開くけれど、部屋は真っ暗でほとんどなにも見えない。わたしは布団にも入らずに部屋の真ん中で床に丸まっていて、目の前に投げ出されたスマートフォンの、充電完了を示す緑のパイロットランプだけが見える。


「あれ? リオン?」と、返事をして、わたしは起き上がろうとするけれど、身体は床に縛り付けられたようにまったく動かすことができない。金縛りというやつかもしれない。目は開いている気がするけれど、なにしろ暗いので、自分がいま、ちゃんと目を開いて現実を見ているのかどうかも不安になってくる。そもそも、わたしは眠りに落ちる前に部屋の電気を消しただろうか?

 

「ごめんね、むっちゃん。暗くないと、ちょっと都合が悪くて」と、リオンが謝る。わたしは、リオンが申し訳なさそうにしていることに、すこし悲しくなってしまう。部屋が暗いことなんか、別に大したことじゃない。そんな程度のことで、リオンが謝る必要なんてないと思う。


「物語が始まってしまったわ」と、リオンがとても悲しそうに呟く。

「物語?」と、床に寝そべったままで、わたしは訊きかえす。


「そう、物語。悪い流れも、呪いの連鎖も、それが始まる前ならば、ただ放っておけば、やがては消えてなくなってしまっていただろうけれど。ひとたび物語が始まってしまえば、それは自然と消えてなくなるということは決してないの」と、リオンが答える。そして、なにかの託宣のように、厳かに告げる。


「始められた物語は、必ず終わらせられなければならない」


 むっちゃんが終わらせて、と、リオンが言う。でないと、終わらない物語の中で生き続けることになってしまう、と。


 リオンがなにを言っているのかわたしにはよく分からないけれど、リオンにそう言われて、わたしはなんだか悲しくなってしまっている。リオンがどこか、物語の外側からものを言っているように感じられて、その物語に、すでにリオンが含まれていないような気配があって、リオンがどこか遠くにいってしまったような気がしてしまって、わたしは無性に悲しい。


「ああ、そろそろ時間みたい。もう行かないと。ねえ、むっちゃん。どうか、リヒトのことを気にかけてあげていてね」

「そんなの、当たり前だよ」


 リオンが友達であるのと同じくらい、リヒトもわたしにとっては友達だ。わたしはいつだって、リヒトのことを気にかけている。リオンにお願いされるまでもなく。


「さあ、もうすぐ朝がきてしまう。そんな風に、床で寝ているとよくないわ。眠るときはちゃんと自分のベッドで安心していないと、カッカとしたエキサイトした人間になってしまうから」


 リオンにそう促されて、わたしはベッドに移動して布団を被ったような気がする。金縛りにあって身体が動かなかったはずなのに、どうやってベッドまで移動したのか、あまり記憶がない。体感的にはスウッと眠りに落ちたその直後に、お母さんに叩き起こされる。


 さっきまで真っ暗だったような気がしたけれど、窓の外はもうすっかり明るくて、布団をひっぺがしてわたしを叩き起こしたお母さんが開口一番に言う。


「リオンちゃん、殺されたんだって」


 意味が分からなくて、わたしはもうなにも考えられない。



 リオンを見つけたのは夜明けまでずっとひとり自転車でリオンのことを探し続けていたリヒトで、リヒトが農道の脇でリオンを見つけたときには、リオンはぐちゃぐちゃに殴られてレイプされて、もうとっくに死んでしまっていた。

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