第14話:契約と改定

村の中に傭兵五人と、姫が馬車に乗って、入ってきた。

村長は、跪いて話をし始めた「ありがとうございます。貴方様が、ここに参って来た時には、とても驚き、戸惑いを隠せませんでした。王子である貴方様が『そなたの子としてこの村に住まわせてほしい。いや、そうではなく、匿ってほしいのだ。頼む。王に罪を罰せられた今、そなたに頼るしかないのだ!』と申されて、王子の命がとられてしまうよりかは、匿り、貴方様をカートス、ホープ語でいう『慈し者』として大切に育てて来た。

貴方様は、当時は、若く、大人を迎える前の歳から今に至る十八まで匿ったが、役目を果たす事が出来て良かった」と感激して村長は、涙ぐんだ。私は村長の肩をつかみ、起こして、「まだですよ。これからが私達が築く時代へと変えるのです。始まりなのですよ。新たなる時代の」と言った。村長は、頷いた。

馬車から姫が降りて、村民に伝え始めた。

「今、私達は、王位である忌むべき王を阻止する為に、ここへ来ました。町や村は、王による勝手且つ惨い法を決して許す事のできない定めをしました。飢餓をする人が何千人とも及んでしまい、今や王が王ではなく、狂気に化してしまいました。国々を守る王家がそのような遺憾たる行為を見す見す見過す訳には行かざる負えません。町民は、牢に法を違反した際に、送り込む事となってしまっている!それは、私、王位継承でああるフィリネ姫が阻止する事をここにて、宣言致します。」と姫は堂々たる話っぷりをしてまさに王位継承に相応しい宣言であった。もちろん、村民は、大賛成の拍手喝采だった。

 「今や、王は、軍隊を連れて、廃村させる為に、こちらにむかわれています。今こそ、皆様のお力を発揮して頂きたく思います」と姫は言う。「しかし、素直に、退いて下さるでしょうか?」と一人の村民がいう。「それは、もう王城の軍隊らが承知しています。ガルディメス王子と私が保証致しましょう。」と姫は、自身のある言い方で話した。「そうだ!必ず、追い返すのだ!」と私は続けて村民に言った。村民は、直ぐに「おー!」と一致団結して言った。

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