第8話:青き焔の標

いよいよ夜になってしまった。いつもの様に門兵がウロウロとし、窓からの灯が見えた。

暫くすると、門兵は、どこかへいつもの様に姿を消した。勿論、それと共に、部室が暗くなって暗闇となってしまいました。

すると、昨夜と同じ様に草叢を歩く音が聞こえて、今度は、確かに手紙に書かれていた内容通りに、青い灯が窓から見えた。余程の助けを求めているのだなと思った。

青い灯を見ると、どこか懐しさと心地好さが心から溢れんばかりに出てきて、急に、紙を折り始めて、私自身も朝の失敗は何だったのか私の知らない私であるように鶴をスッカリ折り終えてしまいました。とにかく動揺し過ぎて手が震え出して、自分が恐い恐怖心を覚えながら、直ぐに手紙の通りに折り終えた鶴を窓の外に向けて飛ばした。

十分かばかり、姫らしき人が何もしないか何かをしているのか草の音がせずに、止まっていた。青い灯が、微動だせずだったのが、その証であった。その後に、走ってどこかへ行ってしまわれた様、草叢の音とが遠方へと小さくなっていった。私のあまりの下手さにかえって悲しんでしまったのかと落ち込み、竦んでしまった。

これで、私もついには、飢餓を決めなくては、いかなくなったのだろうか。もう取柄がなくなってしまったとまでも思い込んでしまった。

眼が段々と空ろになって来た。確かにそうだ、碌に食物を一週間程、絶え凌んで来て、本当に飢餓寸前であったのは間違いのない事であったからだ。どうした事か、部室外を誰かが歩く靴音が耳に響いて聞こえてくるではないか。地を這って私は、扉の方へとゆっくり向った。

直様に扉をノックする音が二度ありました。その音は、一室中に響き渡った。ゆっくりであったが、鍵穴から鍵を通して、解除し、扉が開かれた。そこには、光が集った神々しいものが眼にうつった。到頭、私は、力尽きてしまい、その場で倒れてしまった。

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