■第7話 戦士ポルテ(5)


●5




「全部、思い出したです……ポルテは、せっかく1人で生き残ったのに。地上まで脱出できたのに、街に辿り着くこともできず、結局は……」


 行き倒れたです、と俺の胸に小さな頭を擦り付けて、ポルテが声をくぐもらせた。

 たぶんそのままST{スタミナ}が尽きたか、魔物にでも出くわして殺されたのだろう。


 しかし死体となったポルテが消滅することなく、白の神殿に運ばれたということは……そこにたまたま「棺桶」を持っている他のパーティが出くわした、ということか。地下24階層の安全地帯でポルテに抱きつかれたまま、俺は状況を推察した。

 アイテムの「棺桶」は、仲間にしたNPCが死んだときに保管できる代物だ。そこまでして生き返らせたいキャラなどいなかったし、ソロプレイ専門だった俺が使ったことはないものの、引きずりながらマップ上をさすらうパーティがいたのはよく見かけた。


 そんなことを思い出していると、抱きつくポルテがぎゅっと力を込めてきた。


「ん? ポルテ?」

「……ご主人様は、死なないでください、です」


 涙に濡れた面を上げて、ポルテが俺を見つめた。


「ポルテが役に立たなかったから、みんなを助けられなかった、です……! でもご主人様には、死んで欲しくないですっ」


 彼女の小さな体が震えていた。仲間が次々に倒れていったときのことを、まざまざと思い出したのだろう。

 慰めの言葉でも出てくればいいのだが……。


「この俺がやられると思っているのか」


 俺は突き放すように言うことしかできなかった。


 ポルテが驚き、息を呑む。

 しまった。コミュ障の悪い癖だ。もっとうまくしゃべれればよかったのに、それができない。だから結局俺はそのまま黙り込んでしまった。


 けれども、ポルテが小さく笑った。


「そう、ですね。ご主人様は、強いです! 白魔道士{ヒーラー}なのに無敵です、最強です! ポルテはずっと側で見てきたですから、知ってますです! こんなダンジョンでもあっさり攻略しちゃうですよ!」

「……当たり前だ」

「でもポルテは……違うです。だから、あのっ」


 ポルテが抱きついたまま、急にそっと目をつむった。


「せめて、ご主人様の勇気を分けて欲しいです……」


 そのままわずかだが、彼女の顔が近づいた。

 どうやら精一杯の背伸びをしたらしい。これは……キスのおねだり、か?


「勇気か」


 いいだろう。俺はポルテのツインテールを一房撫でた。目を閉じたままぴくりとするポルテだが、顎下に触れれば顔を赤らめ、小さな唇を突き出してくる。


 俺はそこに口づけをした。


「ん、はっ、あうぅ……!」


 口でしゃぶってもらったことがあるのに、キスだけでポルテの目がとろんとした。


 そのまま彼女はかちゃかちゃと、金具を外して革鎧を脱いでいく。

 胸当てが苔むした地面に転がると、ポルテは俺から少し離れ、服にも手をかけた。


「ご主人様あ。いつぞやの続きをシてくださいですっ」


 どうやらいつの間にか、ポルテのエロシナリオに突入していたらしい。


 そうか、これ……そもそもイベントなのか。おかしいとは思っていた。パーティのメンバーが離れ離れになることが、普通ではあり得ないのだ。

 だがポルテが記憶を取り戻すためのプロセスだと理解すれば納得だ。


「いいだろう」


 ポルテは、愛らしい小さなリボンのついたショーツ1枚の姿となる。

 もともとブラは着けておらず、わずかにふくらんだ乳房が丸見えだ。乳首もすごく小さいが、それを俺はひとつつまんだ。


「んんっ! あ……」

「そのまま動くな。いいな、ポルテ」

「はいいぃ……ご主人様ああぁ」


 左右の乳※を弄べばすぐにこりこりと硬くなり、ポルテの肌が色っぽく上気した。はあはあと呼吸も荒くなる。まだ幼さを残すドワーフ族のポルテだが、『エムブリヲ』では18歳以上だ。体はすでに大人の反応を示していた。

 ミルクっぽい匂いがする体臭に混じり、むわっと濃い蜜の香りがしてくる。


 乳※をいじっただけでポルテのショーツが湿り、透けていた。毛の生えていないつるりとした割れ目が見える。……ぞくりとするほどきれいだった。


「ポルテ、全部脱げ。そしてお前の一番大事なところを俺に見せるんだ」

「は、はいですううぅ」


 乳※攻めから解放するとすぐ、ポルテはショーツを下ろした。股の間には隙間ができていて、足の細さがよくわかる。


「はあ、はあ。ご主人様、ポルテの全部、見てくださいっ……!」


 するとポルテは命令以上の行動を取った。くるりと背中を向けると、立ったまま地面にぺたりと両手をついた。

 四足歩行の動物のごとく尻を突き出す格好になり、無毛の縦筋も、その上にある小さなつぼみもすべて丸見えだ。どちらも透明な液で濡れて、いやらしく光っていた。


「ご主人様~~! もう、シて! ポルテの中に入ってきてくださいです! ご主人様の逞しいもの、ポルテに注ぎ込んでえ!」

「男を誘う術を心得てるな。お前、まさか初めてじゃないのか?」

「あ……お、覚えてないですう! それは、あの、ご主人様が確かめてくださいですっ」


 切なそうに尻を振り、ポルテが懇願した。

 いいだろう。俺はローブを脱いでベルトを外し、すでにがちがちに硬くなった愚息を出した。そのまま先端を、濡れた割れ目にゆっくり這わせる。


「ああっ、ご主人様のが、ご主人様のがああ~~~!」

「きっちり閉じてるな。わかるぞ、ポルテ。お前のここは、まだ一度も誰の侵入も許してないようだ」

「は、はいっ! ポルテは、ご主人様だけのものですう!」

「よく言った」


 ずにゅううう、と俺は濡れた柔肉の中に滑り込む。

 そのとき、ぷちぷちと引っかかる感触がはっきりとわかった。


「あっ、うっ、んんんーーーーーーーーーーーー!? 入って、きたですううう♪」


 入り口の膜を破られながらも、ポルテが歓喜の声を上げた。


「すごい、ですようぅ……繋がってるですっ! ご主人様と、ようやくひとつになれた、です! はああああ……!」

「そんなに俺が欲しかったのか? ポルテ」

「は、はいいぃ。ずっとご主人様に抱かれたかったですう!」

「いいだろう。徹底的に犯してやるから、覚悟しろ」

「あふあああああん♪ ご主人様の雄の匂いを、たっぷり中から染み込ませてえええ♪」



 ――体力だけはあるドワーフ族の少女は、何度も何度も穢すよう懇願した。



 求められるままに俺はひたすら腰を振り、ポルテを犯した。



          ◇



 出して出して出しまくり……さすがに硬さを失った一物をようやく俺は引き抜いた。

 それでもポルテはすがりつき、お互いの体液でぐちゃぐちゃに汚れたものを小さな口で頬張った。


「んむっ、あむ……きれいにするですよ、ご主人様あ~」

「ああ。最後まで気持ちいいぞ、ポルテ」

「えへへ♪ くちゅっ」


 お掃除フ※ラまで堪能していると、困ったことにまた俺の愚息が大きくなってきた。


「あっ。ご主人様、まだまだシ足りないですか? ……ポルテも、いつだってシて欲しいです」


 いやらしく微笑んで、ドワーフ娘は細い足を開いて誘った。


「ポルテのここは、ご主人様専用です。いつでも濡らして待ってるですから、ぶち込んでくださいですっ」

「2回戦か」


 できるのか? と俺は訝しむ。


 確かに『エムブリヲ』のエロシナリオは2回目3回目が用意されているが、連続ではできない仕様だったはずだ。


「……あ! いましたわ、あそこです! クライ、ポルテ……って、きゃーーー!」

「ちょっと、あんたたち? なにやってんのよーーーーー!」


 このとおり、邪魔が入った。


 安全地帯にやって来たのはなんと上の階層にいたはずの、女神にマリアだ。

 肉棒丸出しの俺と全裸のポルテを見て、2人は真っ赤になってあたふたする。


「女神様に、勇者様!? ご無事だったですか!」

「お前たち、どうやってここまで来たんだ?」

「そ、そんなの……必死に探し回って、階段を見つけたに決まってるじゃない!」


 驚く俺とポルテに、マリアがまくし立てる。


 なるほど、確かに必死に戦いながらなんとか逃げて来たのだろう。マリアはあちこちくたびれた印象だ。

 手傷を負ったわけではないが、おそらくスキルを多用して、HPを削りながら立ち回ってきたようだ。さすがの勇者も女神をつれたままでは、モンスターネストで散々な思いをしたということか。


「なのに、こっちの気も知らないで、そっちはポルテちゃんに手を出してるとか……! もー! もー!」

「クライ! さ、さっさとそれを隠してくださいな! こ、困りますわ!」


 女神が背中の翼を動かして目を覆いながら、ポルテの脱ぎ散らかした服を掻き集めた。

 マリアも俺からポルテを引き剥がし、一緒になって服や鎧を着せていく。


 やはり連続でのHイベントは無理だったらしい。

 そう実感しながら俺もズボンを穿き直し、脱いでいた白ローブを手に取った。


 そのとき、意外な表示が出現する。


【おめでとうございます! レベルアップです!!】


「……は?」


 えっ、と面食らったのは俺だけじゃない。

 女神もマリアもポルテも同じく、いきなりのことにきょとんとしている。誰もCP{コストポイント}を投入して、レベル上げに必要なスキルや魔法を鍛えたりしていないはずだが……。


 しかし誰のレベルが上がったのかは、全員の簡易ステータスを呼び出せばすぐにわかった。


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【戦士ポルテ】LV85

HP:3804/3804

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「ポルテのレベル、ですか? えええ!」


 確か37だったはずのポルテが、倍以上のレベル85に成長していた。

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