第46話

ストーカーの生き霊:パラサイターの、言い分:耳もとでくりかえすサブミナルミュージックの音は、こうである          『おまえは、じぶんの、もの 』     きゅうきょく、これ           わたしは                言って やりたい                                わたしのなまえも おまえらのもの?   わたしの感情は おまえのもの      どこから    おまえのもの      どこまで  おまえの 管理        すべて 支配しようとして       支配に失敗する、ようすが、見てみたい。まざまざと、げんじつを、つきつけて    おまえのものは、わたしのからだのなかに、ひとつも、ない。なんの、権限もない。                      共依存は、現代の社会の、毒だ。    おおく、起こりうる、事象だ。      依存してくる、とき、あいては、ひとに   依存しないと、一人では、立っていられない、ひとりでは、完成されてない     ひとは ほんらい ひとりで かんせいだ  それが だめでも 不格好でも     劣っていても。              100メートル走は ひとりで走るもの  順位は、どんな順位でも、いんだから      じぶんのがんばった走りに      ごほうびに、順位という、勲章が、もらえるのだから。どんな順位でも、じぶんにあたえられた、すばらしい評価。      でも ・・・・もしも?           それを、二人で走ったら?2人三脚?    ひとりを、おんぶして?                            それとも 車で走ったら?車のなかに、6人くらい、いて。わたしは、何位なの?    そとも、走ってない、のに。      車の、トランクに監禁されていました。車は、57位だったから、わたしは、57位?  げべでも、なんでも、いいから、ずるしなくて いいから 車なんかで いかなくていい  わたしは 走りたい。

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