5-5 魔王城に向けて
どうも焔です。前回ヘングレの暴走を止めて寝ました。
「おはよーございまーす」
欠伸しながら体を起こす。
眼をこすり周囲を見るとヘングレも起きており俺が起きたのを確認すると少し怯える。
「トラウマ植え付けちまったかな」
伸びをしながら今後のことを考える。
「…っまいいか、よーし。んじゃ再度出発」
立ち上がり諸々かけていたものを解除し、進行を開始する。
「そういえば日影~大まかしか話してなかったけど魔族領ってどんなところだ?」
「人間には、草木も生えない場所って言われているけど、森の割合で言えば人間領より多いよ。
都市としては魔王城の愛称のキュクロテル城のあるキュクロテルを中心にアーディティギッド・アシュタラット・グウィディンス・アルリルという大きな街があるよ。
まぁ今回は、アーディティギッド達は行かないと思うけど。」
質問に待ってましたと言わんばかりの笑顔で色々解説してくれる。
「興味はあるがまずは、魔王様とお話でもして色々知りたいしな」
「そうだね、私たちが呼ばれた理由が魔王の討伐だからね。」
香蓮が言ったように俺たちがこの世界に呼ばれた原因であり真偽は兎も角として俺たちが地球に戻るための術を知っている人らしいからな。
「いや、焔の力があれば地球位もう帰れるでしょ」
俺の思考を読んだ日影が突っ込みを入れるが無視する。
まぁ実際問題出来る出来ないで言うなら多分出来るだろう。クリエイトで多次元転移使えば地球に変えるぐらいなら。
「そんなストーリーガン無視の行動誰がするか、最低限事の真偽だけでも知ってからチートするわ。」
「今の性能でチートじゃないと容疑者は供述しており、錯乱しているのではと思われます。」
「でも香蓮、これでも焔一応まだ縛りプレイ・甲の効果で0.01%かそれ以下の力しか出てないよ」
そう、ヘングレたちと戦った時もそうだが、俺には、縛りプレイ・甲と言う名前からしてふざけているスキルがある。
詳細については1-5 ダンジョン準備なうをご覧ください。
「そういうこったな、最近だと一番力を出したのはヘングレのダンジョン内でやったみうトーナメントでの日影との戦いかな」
あの時は、最後の一撃がほぼ全力を出した。
「私もあの時は、全力でやったから楽しかったよ」
日影もあの戦いのことを思い出したのか楽しそうに笑っている…何か光るものがあったが見なかったことにしよう。
「アスさん、私たちなんかハブられている気がしません?」
「それは、僕たちは元は敵だからねぇ、香蓮は同郷の仲だし、日影は元、焔のスキルだし、一緒に居る時間的にもハブせというよりボクたちが純粋についていけてないだけだけどね」
ヘングレとアスが哀愁漂わせながら少し離れたところで話している。
「すまんな3人とも懐かしくてついな。」
俺たちは、ヘングレやアスでも参加できる話をしながら、魔王城へ向かう道を進んでいく
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