シックスポリス
「廃墟?」
「何よ。これ?」
六郎が撮影した写真には、巨大な白塗の壁に朽ちた黒い屋根瓦の巨大な日本家屋が写っていた。
だが、ただの日本家屋ではない。それは広大な敷地面積を誇る屋敷だった。
まるで、時代劇に出てくる大名屋敷のような造りの屋敷だった。
文子、和枝、美和、恵理は絶望した。
やはり、信じたくないが自分たちは異世界みたいな場所に足を踏み入れてしまったのだと…
やがて、夜になり、辺りは暗くなり、美女たち四人は部屋に固まっていた。なぜ、会社に出勤しただけで、こんなわけワカメなことになったのか…
家族は、他の同僚たちはどうなっているのかがわからない。何より、時間は元の世界はどれだけ進んでいるのか?もしかしたら、戻れても何年、何十年も経っているのかもしれない。知っている人間は一人もいなくなっているのでは…
だが、誰もあえて口にしなかった。今言ったら、口論になるかめしれないからだ。
六郎は、一人、見張りと見回りをしながらも何も考えなかった。
だが、目の前に現れた屋敷は何なのか?何か進展があるかもしれない。明日、日が登ったら、行ってみたい。
いや、現状を変えるには行ってみるしかないと考えていた。
彼はただ思うだけ…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます