第6話

一九九三年の章 平成5年


 一月一日快晴。健康管理について本年の目標、良い生活習慣を身に着ける努力をする。

東京の慈恵医科大の池辺義雄先生の言葉。一事二事、三名の実行。まずは禁煙、二少は飲酒は減らし、肥満予防小食のすすめ三多は運動である。

散歩回数を増やすこと。

 午後二時頃より四時ごろまで散歩をする。

幸穂・知行にお年玉各三千円ずつ渡す。きい子帰宅。検診結果についてデータの読み方を勉強し、半世紀以上兵隊労時の大先輩、坂瓜少佐に会う。

半世紀以上在住当時の隊長である。会うと懐かしくなる。良い正月だった。


 一月二日、午後より小雨降る。

昭和十六年中国杭州時代の先輩で当時は忙しく働く姿が思い出される。それを川原代の緒岡君に話すと、「俺も会いたい!」という。

私の今年の正月は初日の出を見たり、子供達が来て楽しい年の初めだった。

「つつがなきことのみ願う初日の出」


 一月二日曇りのち小雨。午後より天候が良くなる。

年賀状整理、昭和十六年中国杭州時代の先輩、山本秀男さんよりなつかしい新年のご挨拶があった。

新年の挨拶で山本・石井氏や緒岡のはがきも来た。皆に返事を出す。お習字に一日をつぶす。


 一月三日快晴、明日は五日。冬の入り。しかしその頃の冬は気温は全般的に暖かい傾向にあるのだが、血圧が低く動悸が激しい。

朝は充分注意すべし。

 教も快晴で穏やかな良い正月三ヶ月間であった。

本当に私(父)が望む新年だった。今頃は新木の家は賑わしく正月を送っているはず、それで正月を過ごすのもまた良し。

良い正月であった。


 一月四日、午前中年賀はがきで、協和電設の武田一男さんにお礼のはがきを出し、戦友の富田さん、上原さん、大越さんに年賀状を出す。


 一月六日(曇)、午前九時ごろ市役所に行き、一階のロビーにて作品展を開く。

子供会の作品を飾る作業について、子供等の作品の出来栄えは良く猛練習を重ねて来たのだろうと、感心する。


 一月七日(雨)、幸穂や知行は八原公民館で子供会だそうで、十時ごろから外出。

お習字の練習をしたらしい。血圧は少し高い。

 

 一月十日(曇)起床五時。血圧はいぜんと高く、200位ある。

下のほうは八十ぐらい。ばーちゃんは川北医院へ行った。今日は静かにお習字の練習に励む。

 幸穂と、知行は土曜日で休み、水泳訓練に行く。私は一日中お習字にいく。

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